ありふれ

ありふれた職業で世界最強/香織の死亡とノイントとして再生した理由。人間ヒロインが世界最強に同行するために

ありふれはいわゆる「主人公最強もの」に相当しますが、同行者もまた最強の存在であるのは言わずと知れたこと。

ハジメの同行者であるユエ、シア、ティオの3人は、(魔力切れなどはひとまず抜きにして)魔物の大軍を軽々と討滅できる実力を秘めています。もちろん人間ではありません。最近は増えましたね、亜人のヒロイン。

「私とお前の差を教えてあげる」
「お前じゃなくて香織だよ」
「私はユエでいい。香織の挑戦受けて立つ」
「負けても泣かないでね?」

そんな中で、ヒロインの一人であり、同行者の一人でもある白崎香織は人間です。実力は言わずもがな、彼女たちより一歩も二歩も劣っています。勇者パーティとハジメを比べるようなものですからね。

一応治療や補助魔法が使えますし、変態は別としてハジメを想う気持ちではユエにも引けを取らないのですが……。

ある意味当然というべきか、彼女は死んでしまいます。ただ、これもまたヒロインの宿命というべきか、無事に復活を果たします。

旧正統派ヒロイン

「白崎さん、こんな夜中にどうしたの?」
「明日からのオルクス大迷宮の訓練に行かないで欲しいの。お願いすごく嫌な夢を見たの。南雲君の身に何か…」
「ちょっと待って」

そんな白崎香織は、ハジメのクラスメイトの女子高生です。トータスというありふれの舞台である異世界にハジメたちクラスメイトたちと共に同時召喚されました。クラスは治癒師で、回復魔法と補助魔法特化。

いじめられっ子であり、よくある冴えない男子生徒でもあったハジメでしたが、外面的に唯一見られるポイント(?)があり、それが香織に想われてることでした。

ハジメがいじめられていることは別に、二人の性格的構図、見た目の印象は、昔のノベルゲームの両者を彷彿とさせます。当然のように香織はクラス内でマドンナ的存在でした。(マドンナって言葉が既に懐かしい)

「し、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

なぜハジメを想っていたのか

ぱっと見は二人は外見的な印象的に幼馴染な気がしますね。「幼馴染? 本当にそれだけ?」「そのうち誰かに取られるぞ」とはお馴染みのやり取り。

でも事情は少し違っていて。

出会いの経緯は他校の生徒であったハジメが、身を挺しておばあちゃんとその孫を助けたことを香織が目撃したことによるもの。助けると言っても、土下座をして帰ってもらった、というハジメにとっては黒歴史の内容でした。

「私が一方的に知ってるだけだよ。……私が最初に見た南雲くんは土下座してたから私のことが見えていたわけないしね」
「ど、土下座!?」
「うん。不良っぽい人達に囲まれて土下座してた。唾吐きかけられても、飲み物かけられても……踏まれても止めなかったね。その内、不良っぽい人達、呆れて帰っちゃった」
「そ、それはまたお見苦しいところを……」(web第一章「月下の語らい」より抜粋)

二人の関係はそこで一度は終えたのですが、偶然の女神は微笑み、二人は同じ学校、それもクラスメイトになりました。たとえ香織でなくとも運命を感じないわけがありませんね。

ただ、ハジメ側からしてみれば、クラス内の男子生徒から余計なやっかみを買う理由にもなり、いじめられてしまう原因にも。(香織がいささか天然であることも原因、という描写を抜かないのはありふれらしいところです)

ハジメが思春期の男子生徒らしく、「もう構わないでくれ」と香織に言う可能性は確かにありましたが、ハジメには誰にも譲れない趣味――ゲームやマンガなどのオタク趣味がありました。ハジメは元々「あはは、ごめん……」な性格の子ですし、それが理由だとは作中で触れてはいなかったと思いますが、趣味に没頭できていた、またはそういった環境が家庭内にあったことで、クラス内での嫌なことを耐えきれる力にはなっていたのでしょうね。

「放して!南雲君を助けないと!」
「南雲はもう無理だ…!」
「私が守るって…守るって約束したもん!」

それにしても香織の「強い」という評価のままに、そのまま学校生活を続けていても高校卒業時あたりを機にいずれくっつきそうな二人でしたが、

異世界に召喚され、ハジメがあんな目になったことを考えると、結果的には二人はかつてより距離を縮められこそすれ偶然の女神も惨いことをすると言わざるを得ないところもあります。

人間のままでは……

「相変わらず仲がいいな、お前ら」

「ハジメ君…!」

▲ 再会時(12話~13話)ハジメだとまっさきに気付いた

もしそのまま現代日本にいたら、お似合いにも見える二人ですが、状況は異世界。ハジメも性格が豹変してしまい、隣にはユエという相思相愛の子が既にいました。現実世界だったらハジメの横は香織がお似合いだったかもしれませんが……。

「だってハジメ君を思う気持ちは誰にも負けてないから」

それでもめげずに同行をこぎつける香織の恋愛メンタルはかなりのものがありますね。それはともかくハジメの旅は過酷さを極めますが、実力の方ではハジメの隣はおろかハジメの周りにいる女の子たちの隣にすら立つことすらできないことに香織はすぐに気付きます。

そのうちに香織は檜山大介と中村恵理の結託によし、致命傷を負うのですが、……その際に決意しました。ハジメが倒したノイント(神の使徒)の体に自分の魂魄を定着させてもらい、実力で並ぼうと。実際にそれは上手くいき、以降はノイントの体で同行することになります。

「ありがとう。あの時守れなくてごめんね」

「心配かけたようだな。まぁこの通りしっかり生きてっから謝る必要はないし、そのなんだ…」

▲ 13話でのうるっとくる泣き顔。暴力的になったハジメもさすがに困り果てた

人の強さは想いの強さだとは少年誌系のマンガでよく叫ばれるセリフですが、香織を見ているとしみじみとそうだなと思わされるところです。

▲ ノイントの姿の香織。曰く「歴史的に名を残すような芸術家が作り出した美術品かと思うほど完成された美しさを持つ銀髪碧眼の女」で、元のノイントは無表情系。ちなみに翼から魔弾が出せたり、超遠距離回復ができたりする。

WEBでは四章に相当する香織の話は2期でまっさきに展開される話であるはずなので、ノイントの姿がどんな感じが気になるところですね。(ちなみにスピンオフのマンガだと香織は「変態」になっています。1期最終話では子供の有無で誰に孕ませたのかと掴みかかったりしていますが、学生服の匂いを嗅いでチャージしたり、ハジメの巡回サイトまで把握してます……w)

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