「(マジで~?生徒を使い回していいんだ。恒例なんだ~)」
自分の食い扶持のためにやる気を出し、魔術競技祭のクラス全員参加の最良の編成を考えたグレン。でも実際は、成績上位生徒の使いまわし、“無難かつ最強の布陣”がセオリーでした。
「ちょっとギーブ!成績上位者だけで競って何の意味があるの?先生はこのクラスを優勝に導くって言ってくれたわ。そしてそれはみんなでやるから意味があるのよ」
「やれやれ。わかったよ」
「ですよね。先生!」
「お…おう…そうだな…」
ダメでしたけどねw
ちなみにこの部分は、
「(てめ、この、押し弱すぎだろ、この草食系がぁ――ッ!?)」
「ま、せいぜいお手並み拝見させていただきますよ、先生?」
「(やかましいわ! 見せられる手並みなんかねーよ!?)」
と、原作でもしっかり面白い部分です。
システィーナの熱すぎる視線
そして、追撃。速さ35くらいあるかもしれません。
「それにグレン先生は逃げも隠れもしません」
「えっ」
「私達は魔術競技祭で正々堂々と戦いそして必ず優勝します!ですよね!先生!」
「お…、おう!」
▲ なにこのニッコリ編成…w
「頑張りましょう。先生!」
「ぅ…あ、あぁ…」
いよいよもって、良い先生への逃げ道がなくなったグレンでした。(笑)
しかしグレンだけではない
足手まといになる成績下位者を使って勝負を捨てているクラスが広場を占有するのが迷惑千万と、さも当然と言い放つハーレイ講師。対するはその物言いにちょっとイラっとしたからと、啖呵を切って給料3か月分を賭けてしまったグレン。(←割と自分が発端)
「(魔術研究には多額の費用が必要…負ける気はせんが万一…)」
2年1組のハーレイ講師は、そんな啖呵には乗るまいと合理的に自分の欲望に忠実に思惑を巡らせます。ですが、
「い、いいだろう」
「私も私のクラスが優勝するのに給料3か月分だ!」
「さすが先輩。いい度胸っすね」
意外と(?)親しみやすいいい先生でしたとさ。(´◡`)
ハーレイが一連のグレンのハードル上げギャグに乗っかってくれたおかげもあり、一段と面白い回にもなりましたねw
それにしても真面目に考えれば、システィーナがこうしてグレンに全幅の信頼を寄せるのも、3話の戦いっぷりを見れば当然と言えば当然ではあって。(しかも殺されるシーンも死体も、そしてグレンが敵を殺したのも見てるわけだし)
レイク戦後、グレンが眠ってしまったときにはあどけなく手を重ねていたりときちんと繋がってもいます。
「あ…別に普段だらしないんだからたまには真面目になってもらわないと…」
「素直じゃないなぁ」
セリカの笑いっぷりが気持ちいい
「(やめて~…そんなにハードル上げないで~…)」
話はサクサクとテンポ良く進み、なんだかんだしっかり良い先生なグレンのおかげもあり、2年2組の魔術競技祭の結果は順調そのもの。そうしてますます進むグレンの美化とその心境のギャップとに、オバロをちょろっと思い出しつつ筆者はげらげら笑っていたんですが、
「ははは!あ~っはっはっは!やったな2組~!」
上のシーンではグレンが白目になった直後だっただけにセリカが爆笑するシーンと被ったよねっていう。(笑)てっきりセリカがグレンの今の心境を察して笑っているのかと思ったくらい。
「ああ楽しいよアリス。実に胸がすく思いだ」
実際セリカがげらげら笑っていた理由は、ここ数年の魔術競技祭の「成績上位者」で固める順当ではあるが勝負心や向上心がなくてつまらないセオリーを、全員参加させつつも順調に結果を出しいき、“壊していく”2組の様子が気持ちいいということなんですけどね。(*´∀`)一人二人ならいいけどギーヴやハーレイのような思考回路の子ばかりじゃあ、そりゃあね。ついでに魔術の未来もね。