慎重勇者

慎重勇者/6話感想 エルルは大切な荷物持ち!竜人の可愛くない+やんわりリアルな描かれ方が興味深かった

5話にて、竜というよりはリザードマンな人々が住まう竜族の里で歓迎を受けた聖哉たちですが、

魔王を倒す最強の剣を入手するためにはエルルの命を犠牲にしないといけないことが判明しました。果たして聖哉たちは最強の剣を手に入れるのでしょうか?

「さぁいよいよじゃ!聖剣の儀を執り行おうぞ!」

「さぁ!巫女を落として差し上げるのじゃ!」

聖哉ならいらないとバッサリいって終わるのかと思ったよ?(笑)まあそれだと身も蓋も見せ場もなくなってしまうのだけれども。

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6話の概要

「だからって何もエルルが死ぬことは…」
「魔王軍は既にこの世界の7割を掌握したそうじゃ」

「小王国はほとんどが壊滅。残るは小さな村や町、ロズガルド城のみ」

聖哉たちは、伝説の剣の入手方法がエルルの命だと知る。

さらに四天王は早くも世界の7割を掌握し、小王国のほとんどが壊滅、残っているのは小さな村や町、そしてロズガルド城のみだという事実も知らされる。

エルルは驚愕しつつも、これまで役に立てていなかったこともあって、半ば死を受け入れてしまう。

滞りなく進められる儀式の儀。しかし聖哉はとくに拒むことなく、「こいつの成すべきことは既に決まっている。俺が口に出すことはない」と言うのだった。

面白い描き方をされる竜人(リザードマン)

「エルルちゃんの事ちゃんと考えてあげて!」
「こいつの成すべきことは既に決まっているだろう。あえて俺が口に出して言う必要あるまい」

聖哉の“口に出すこともない”発言から、ああそういう感じね、とオチは分かったのですが、

それはさておき……前回も思っていたのですが、竜人たちは結構変わった描き方をされているなと思いました。

最近竜人というかリザードマンたちは異世界もので引っ張りだこ。(元々ゲームではお馴染みのキャラだったけど、爬虫類だからか、地味だからなのかは分からないけどアニメではそんなに活躍してなかった)オバロなんかはその筆頭で、部族間で争う様子や交尾の様子まで描ききったリアル派ですが、

慎重勇者の竜人たちは、うまい形容がちょっと出てきませんが、デフォルメ寄りにした上でリアルです。(ドラゴンモードの方は逆に珍しいものではなかった)

▲ 正直可愛くはないけど、目の大きさと青い色とか、すごく爬虫類らしさは出ているデフォルメ具合。この「正直可愛くはないけど」という部分はなかなか見られないように思う。(この大胆さは、リスタの顔芸とかのぶっ飛びっぷりの影響もありそう)

5話で魔法陣から出た直後に会った竜人のインパクトもなかなかでした。彼を含め、成人の竜人はみんな多かれ少なかれ悪人面寄りです。彼らの下敷きになっている実際のトカゲとかイグアナはもう少し愛嬌があるよと思ってしまうくらい。

「世界を救うために命を使えて本望だろう。本人も生前そう言っていたではないか」

「ま…まぁそうですけど…」
「では問題ない。win-winだ」
「win…ですかね…?」

でも最初に出た彼に関してはそういうわけではなかったようで、賢人(宰相)ではあるけど最後までリヴァイエに付き従いつつ振り回されるような立ち位置がほのめかされていたのは良かったです。どの竜人であれ、リヴァイエは四天王クラスですし、抗弁があまりできるとも思えませんけどね。

リヴァイエを倒してめでたしめでたし

話の方は、あっさりリヴァイエ倒しちゃったなぁという感じ。一応リヴァイエは竜人族の長だしね。

「まったく…何が用心深いだ」

「なぜじゃ…なぜそうまでして守る!その娘に戦闘の才能は皆無!聖剣にせねばただのクズ!何の役にも立たぬクズじゃというのに!」

「クズではない。大切な…荷物持ちだ」

とはいえ、聖哉たちを痺れさせたり、呪いのネックレスを使って問答無用に殺そうとしていた上、エルルの呪いを解くにはリヴァイエを殺すしかなかったので仕方がないと言えば仕方ない話です。

竜人たちの方も魔王を倒す剣の守り手として世界の命運を任せられていたので、リヴァイエのように執念深くもなるでしょうが、仲間が大事ですからね!

「聖哉君ありがとう!怖かったよ!死にたくなかったよ!」

「やめろ鬱陶しい」

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