元ゼネコン勤務の現代人である三上悟がスライムとして異世界の地で初めて出会ったのは、人間ではなく、竜のヴェルドラやら魔物やらでした。
「(壁にぶつかったような気がするけど…痛くない)」
《解、痛覚無効を獲得しているため痛みは発生しません》
▲ 「痛覚無効」はゲーム的に物理無効と取ると、かなりチート。「自己再生」もあるし間違いなく相手にしたくないスライム。(笑)
ヴェルドラを吸収し、洞窟内でいろいろと「体慣れ」していくうち、初めて会った人間はカバル、ギド、エレンの冒険者三人でしたね。
じゃっかんモブ臭はありながらも彼らはお決まりの「3人」。身なりもそこまで貧相ではないですが、かといって豪華でもありません。頭も…あまりよさそうではありませんね……w
立ち位置は予想なんてしなくても分かりすぎるというもの。とはいうものの、彼らはシズ暴走前後ではしっかり絡んできますし、アニメ版転スラは放送の都合上魔物中心になるためか、より目立つ主役級のキャラになっています。
「いきなり襲われたりしないですよね…?まぁいざという時はエスケープ使いますけど…」
そんな3人のうち紅一点のエレンですが、声優が気になっている人がちらほらいるようです。
まさかの声優として二作目
エレン役を務めている声優さんは、熊田茜音(くまだ・あかね)さん。
▲ 表彰式の様子。真ん中の可愛らしい子が熊田さん。出典
2017年のオーディション「ANISONG STARS(アニソンスターズ)」に受かり、前シーズンのプラネット・ウィズでキグルミ族役、そして今回の転生したらスライムだった件のエレン役と、声優抜擢はまさかの二作品目です。
聞き覚えなんてほとんどないだろうし、なるほど、声優通ないしはアニメ通の人が検索するわけだと思いました。
役からはみ出さなかったフレッシュな声
「早くお風呂に入りたい…」
二作目といったら、もう新人さんも新人さんです。声優さんって、wikiの出演数とか見ると分かりますけど、下積み時代にかなりの役数(端役数)をこなしますからね。また、熊田さんは2000年生まれだそうで、まだティーンな年ごろでもあります。
筆者はティーンの声優さんといえば、ジブリで抜擢される声優さんが浮かんでしまうのですが(いや、ティーンだっけ)、エレンの声を聞く限りそこまで新人感はない印象です。確かにこなれていない感じはあります。とくに叫ぶと、その新人ゆえの声の張りの足りなさを感じてしまうんですけど、割とうまく役柄に入ってるなって。
「何ですか3日って!もっとお休みくださいよ!帰って来たばかりなんですよ!」
華奢めな外見とは裏腹にギドからは「姉御」って言われていて、ちょっと情に厚い、言うときは言うしやるときはやる、シャキシャキな女の子エレン。
「こっちだってね命張って冒険者やってるんです!」
いわゆる三バカの一人といっても、性格は明るく、めんどくさいことはめんどくさいと素直に言ったり、親近感も高めのキャラです。
あまり無理をして演技をしすぎていない感じが、お風呂入りたいエレンの親近感の沸きやすいキャラクターからはあまり離れていません。少し鼻のかかった声も、いい感じで特徴として脳裏に残る感じです。
なんでもっと経験を積ませなかったのかって、ひどい子はもっとひどいですからね。。良い意味で役から離れるのはアドリブもこなせるほどの声優さんですし、絶賛もされるところですが、悪い意味で離れるのは、やはり新人さんが多いです。
「お姉ちゃんみたいって思ってました!」
熊田さんの努力や、声優としての早熟な才能もそうですが、今回はスタッフがいい塩梅に彼女の力を引き出した&采配したと言うべきでしょうか。
筆者は今期はこれとこれとこれ!って週何本もアニメを見れる性質ではないのですけど、考えてみれば、このタイプの声優さんもあんまり聞いたことないかも?とか思ったり。声の特徴というか、声優としてのスタンス的な意味で、小林ゆうさんとか近いところでぱっと浮かびました。(小林ゆうさんは個人の画伯な人気っぷりも影響色濃いですが…w)
この先熊田さんがどんな役をこなしていくのか、成長してどんな声になるのか、楽しみなところです^^