リュウラセンの塔というと、BWの中でも印象深い場所でした。
レシラム・ゼクロムが初めて姿を見せる場所であり、Nが「僕はチャンピオンを超える。君は不確定要素となれるか?」とポケモン的には問題発言をして飛び出した場所でもあります。
当時のDSの技術を駆使したプレイヤー視点でまわるマップ設計でも楽しませてもらいましたし、お気に入りだったプラズマ団のBGMが何度も流れたのでそれはもう興奮したものです。
ゴルーグないしゴビットはそんなリュウラセンの塔で初出のポケモンです。
なのでゴルーグと聞くと当時の鮮烈な印象がよぎったりしますし、ポーラエリアで無害味漂わせていつもぼったちのゴルーグには和まされたりしているのですが、今回はそんなゴルーグのレイド対策ですね。
目次
星6ゴルーグ(地面・ゴースト)の強さについて
爆裂パンチ+ノーガード
ゴルーグで厄介なのはまず「ばくれつパンチ」持ちであることですね。
知っている人は知っているし、知らない人は知らなさそうな技です。威力は100もあるし、確定で混乱にまでするんですが、命中50%ですからね、基本的に使われません。
ただ、ゴルーグの特性は「ノーガード」です。お互いの技が命中・回避に関係なく命中する特性なので、「ばくれつパンチ」が当たるようになります。
当たればもちろん確定で混乱が入ることになります。非常に厄介です。混乱自体の脅威はそれなりなんですが……遅延行為ですから。運も絡みますし、くらいたくない状態異常筆頭でしょう。
フルアタ(ずらし)
また、フルアタです。ゴースト、格闘、鋼、氷の4タイプですね。
あれ? 地面は? と思うところですが、ないんですよ。バサギリもそうでしたが、ずらしてあるフルアタです。ただ、なんちゃって両刀も混じっていたバサギリとは違い、全部物理技です。
4タイプを半減以下に抑えるタイプもありませんし、爆裂パンチもヘビボンも不一致ながら威力高めですし、呪いで積んでもきます。やりづらい相手というか、普通に手強いです。
対策を考えていて結構上位だろうなと思いましたし、実際そうだと思います。かなり早いですが、バフ・デバフ解除もしっかり1回ずつありますしね。
マイナーポケモンであること
あと、これはとりもげの印象も大いに含みますが、マイナーポケモンであることですね。
なので、ゴルーグのタイプや習得技の把握があまりされていないことが予想されます。つまり、味方は弱点がつかれやすく、野良レイドでは難易度が上がりがちということ。
分析してみると意外と拓があったりするのですが、少し思考難易度が高めのレイドだと思います。奥深いレイドと形容してみてもいいかもしれませんね。
星6ゴルーグの技と種族値
ばくれつパンチ
シャドーパンチ
ヘビーボンバー
れいとうパンチ
固定:のろい*2
特性:ノーガード
「ばくれつパンチ」は威力100命中50の格闘物理技。当たれば確定で混乱にします。上で触れたように、確実に当たる状況を作れないなら使われない技です。
「シャドーパンチ」は威力60のゴースト物理技。命中や回避に関係なく命中します。
「ヘビーボンバー」は体重差依存の鋼物理技。ゴルーグは330kgあるので相性の良い技で、82.5kg以下のポケモンに対しては威力が100か120になります。
「れいとうパンチ」は威力75の氷物理技。1割で凍ります。抜け穴にするには一番分かりやすい技です。
「のろい」はゴーストタイプかそれ以外で効果が変わる変化技。ゴーストタイプだと呪いを与え、それ以外だと攻撃・防御を1段階上げて素早さを1段階落とす効果になります。
基本的にはバフ技として使われます。残りHPが5割と3.5割の時に使います。
特性の「ノーガード」はお互いに命中率・回避率関係なく技が当たるようになる特性。なので、「ばくれつパンチ」も必中に。
種族値は以下。
HP | 89 |
---|---|
攻撃 | 124 |
防御 | 80 |
特攻 | 55 |
特防 | 80 |
素早さ | 55 |
合計 | 483 |
技のタイプ相性
格闘・物理:ばくれつパンチ⇒ノーマル、氷、岩、悪、鋼
ゴースト・物理:シャドーパンチ⇒エスパー、ゴースト
鋼・物理:ヘビーボンバー⇒氷、岩、フェアリー
氷・物理:れいとうパンチ⇒草、地面、飛行、ドラゴン
タイプ相性は広いです。
定番内だと、コライドン、ミライドン、ソウブレイズ、コノヨザルが抜群。
定番外では、ガチグマ、ハルクジラ、テツノツツミ、テツノイバラ、ドドゲザン、ダークライ、サザンドラ、ミュウツー、ミュウ、白馬黒馬バドレックス、テツノイサハ、サーフゴー、テツノイワオ、ラランテス、グラードン、ガブリアス、ギラティナ、ジャラランガ、ムゲンダイナ、カミツオロチ、タケルライコなど。
ゴルーグ(地面・ゴースト)対策ポケモン
ゴルーグ戦はまず格闘から抜群を受けないようにしたいところ。
もう少し正確に言うと、格闘技を受けないよう調節するのが戦いやすさの上では理想的です。次点で威力の出やすい鋼ですね。
その上で4タイプ見るのはなかなか厳しいと思うので、氷で弱点つかれるのは妥協点とします。もちろん、その場合はある程度物理耐久がある上で、です。
氷を妥協とするならある程度物理耐久のあるドラゴン勢が出せるようになります。
アタッカー
定番内だと、マリルリ、テツノカイナ、ハラバリーがタイプ的には生き残り。
どれも悪くはないのですが、カイナとハラバリーは爆裂パンチを受けることになるでしょう。隠密マントはまず持たせてないだろうし、混乱が嫌じゃないならありです。とりもげは嫌。
マリルリはタイプの上でも◎で、冷や水持ちでもあるので順当に戦えます。水かフェアリーで抜群をつけると出てきやすいと思うので、複数揃った時には腹太鼓ではなく率先して冷や水をすることで勝ちやすくなります。
定番外だと、ヒスイゾロアークやクワガノン、B振りテツノドクガが格闘半減はもちろん、ゴーストや鋼を半減させるのでタイプの上では有利です。
ヒスイゾロアークは不安を覚えつつ参戦させてみましたが、いけました。もっともB252、H128の例のビルドなので味方のヒスイゾロアークは期待できないと見ていいでしょうね。
次いで、格闘半減拓ではB振りドクロッグ、B振りアシレーヌ、チヲハウハネ、イイネイヌ、B振りオオニューラ、ラウドボーンなどがいます。チヲハウハネは活躍どころですね。とりもげは出そう出そうと思いつつ、出番がずいぶん遅れたポケモンになりました。オオニューラはビルドアップを使いたいですね。
等倍拓ではニョロボン、オーダイル、ウェーニバル、フォレトス、ハッサム、スイクン、カイオーガ、パルキア、レシラム、カラマネロ、B振りデカヌチャン、マギアナ、ザシアン、ウネルミナモ、オーガポン水炎、ウガツホムラなどがいます。
この辺は爆裂パンチを受けやすいので、隠密マント持ちが推奨されます。もしくは、マギアナやザシアン、アシレーヌ、ウェーニバルなんかがそうですが、ミストフィールドを展開させるか。デカヌチャンはマイペースで混乱は防げます。
とりもげはレシラムの方が好きなのでちょっと出番が少なくなってますが、ウガツホムラは例によってワイブレ+火傷にすることで展開を超楽にできます。マジで強いです。確定混乱にも目をつぶれるほどの。
上で触れた氷妥協案では、コライドンやジャラランガが出せるようになります。この2匹のように、攻撃デバフ持ちだと安心ですが、イダイナキバなどは持ち前の物理耐久力で動かせる拓。また、デバフ解除が早くにあるため嫌な音も使いやすく、ちょくちょく見かけました。
サポーター
サポーターは物理対策ですね。
爆裂パンチの確定混乱が厄介というか、遅延行為も含んでいるので、状態異常対策も加味します。もしくはスキルスワップ。
デバフ⇒バフ解除がかなり早めなので、本格的に動くのは解除を待ってからでもOK。
B振りママンボウ、B振りミロカロスでの対策
1匹目はママンボウ。
ミストフィールド⇒冷や水⇒バフ解除後応援防御⇒冷や水連打で封殺。シールド前に特性も変えてしまうと完璧ですね。
ミロカロスは神秘の守り。
B振りヤレユータンでの対策
2匹目はヤレユータンです。混乱はスキスワで対処します。
スキルスワップ⇒リフレクター⇒挑発⇒応援防御⇒冷や水連打で封殺します。HPの減り具合によっては挑発のタイミングを遅らせます。
命中を50%にするだけですが、壁もあるし、呪いを防げるしで一番手堅くはあるでしょうね。
HBハリーセンでの対策
3匹目はハリーセン。例によって挑発+攻撃を落とすだけですが、タイプの上では有利なので、自分が沈むことはないでしょう。
(威嚇)冷や水⇒バフ解除後応援防御⇒シールド前に挑発⇒冷や水連打で封殺。
分析が必要な相手
そんな感じで、ゴルーグのレイド対策でした。
結構厄介な相手だと思います。タイプ相性上の拓は少なめで、格闘は半減したいしヘビボンの体重差も考えたいしで、適当にタイプだけ加味して参戦しようにも混乱のせいでなかなか思うように事が運ばない相手でしょう。
呪いの2回も地味に響くしね。ただ、この手のレイドは普段使わないポケモンにスポットが当たりやすいのでその辺新鮮です。
今日の画像その1:アシレーヌはモーションが5種類あるらしい(画像は歌うモーション)普通は3~4種っぽい。
今日の画像その2:秘密のガブリアスに会いに行ったの巻
ガブキラァ!!