ミロカロスはご存知の通り人気の高いポケモンの1種なんですが、元ネタははっきりと明言されているわけではない様子。リュウグウノツカイやら人魚やら、ウツボやら。元ネタにはその辺が想像されてはいるようです。
実際たぶんその辺りをミックスしつつ当時の制作陣が「(一応世界一)美しいファンタジー生物」に昇華させたんじゃないかなぁと。(英語名miloticの語源はミロのヴィーナスのMiloと、「水生の」のaquaticから)
第三世代は、初代や第二世代には多くあったリアル生物や植物からの脱却を図り始めた頃でした。脱却しつつ、デザインに「ポケモンらしさ」というのを確立し始めた頃でもあります。
最近の複雑かつ流行も取り入れている多様的なデザイン群に比べると、バシャーモ、キノガッサ、サーナイト、フライゴンなど、第三世代のデザインはその辺りの変遷が分かりやすく、デザイナー外注も少なかったんでしょうけど、統一感があり、完成度も高め。ミロカロスはそんなポケモンライクのデザインの代表例と言えると思います。日本はもちろん海外にも受けているデザインでもありますね。
というわけで、ミロカロスのレイド対策ですね。実情は結構めんどくさいレイドです。気にすることが多い的な意味で。
目次
星6ミロカロス(水)の強さについて
メロメロボディ
レイドのミロカロスは変態型なのですが、やっぱり気になるのは「メロメロボディ」でしょう。
異性ならメロメロ状態にする特性ですね。無性だと効果はありません。
野良で聞き慣れないSEとともになんか展開が遅いと感じるのは、このせいかもしれません。なんせかかれば5割で動けないので……。恋愛って盲目。_(:3 」∠)_
雨ごい+両刀+とぐろを巻く
次点で「あまごい」を駆使した水両刀使いであること。
ミロカロスの物理なんて怖くないと思いたいですが、相手のHPが約30倍になってるレイドですからね。相手のHPを削りきれるのが早くても5,6ターンという実情を踏まえると、威力を1.5倍にできれば等倍でも結構削られます。通りの良い水なのでなおさらに。さらに「とぐろを巻く」もあります。
キタカミ、ブルベリは両刀が多いですが、この辺の仕様をよく突いてます。シングルやダブルでは戦い方が異なりますが、ステータスないしバトルの仕様が異なるレイドでも戦い方・脅威になる戦法が異なるというわけですね。
というわけでレイドではミロカロスの物理戦略は意外性含めて体感的に結構強いと思う。(とくに野良で、だけど)だから採用しているんでしょう。面白いですね。だからレイドは楽しいです。(とりもげはブログとレイドがなかったらおそらくとっくにSVはやってない)
催眠術
さらに輪をかけてめんどくさくしているのが「さいみんじゅつ」使いであること。
幸い恒常技にはなっていないのですが、固定技で2回使います。
命中は70ですが、やれやれだ~。なんなら固定技2回だからこそめんどくさいまである。1回だと無視してもいいですが、2回だと対策案が脳裏をかすめますからね。
星6ミロカロスの技と種族値
みずのはどう
アクアテール
りゅうのはどう
しんぴのまもり
固定:あまごい
固定:さいみんじゅつ*2
固定:とぐろをまく
特性:メロメロボディ
「みずのはどう」は威力60の水特殊技。2割で混乱します。「アクアテール」は威力90命中90の水物理技。追加効果はありません。
「りゅうのはどう」は威力85のドラゴン特殊技。追加効果はなし。
「しんぴのまもり」は5ターンの間、自分と味方を状態異常にかからなくする技。このミロカロスにはそれほど脅威ではないですね。
「あまごい」は天候を雨にする技。水技の威力が1.5倍になります。残り時間6割を切ると使います。
「さいみんじゅつ」は命中60の眠り状態にする技。残りHPが7割と、残り時間が1割を切った時の計2回使います。
「とぐろをまく」は攻撃、防御、命中を1段階上げる変化技。残りHPが7.5割を切ると使います。以降「アクアテール」の選出率が上がるでしょう。
特性の「メロメロボディ」は異性を3割でメロメロ状態にする特性。メロメロの判定は直接攻撃に限るので、その辺は手軽な予防策の1つ。
種族値は以下。
HP | 95 |
---|---|
攻撃 | 60 |
防御 | 79 |
特攻 | 100 |
特防 | 125 |
素早さ | 81 |
合計 | 540 |
技のタイプ相性
水・特殊:みずのはどう⇒炎、地面、岩
水・物理:アクアテール⇒炎、地面、岩
ドラゴン・特殊:りゅうのはどう⇒ドラゴン
タイプ相性は狭めですね。
定番内だと、コライドン、ミライドン、ソウブレイズが抜群をつかれます。
定番外だと、ウガツホムラ、レシラム、グラードン、グライオン、ガチグマ、テツノイバラ、テツノイワオ、レックウザ、ガブリアス、ギラティナ、オノノクス、サザンドラ、ジャラランガ、ムゲンダイナ、ウネルミナモ、カミツオロチ、タケルライコなど。
バフ・デバフ解除
デバフ解除はありません。バフ解除が開幕にあります。開幕に発動するバフ型特性は消されますね。
ミロカロス(水)対策ポケモン
ミロカロス戦ではまず、水・ドラゴンから抜群を取られない選出から。次いでそこから「にほんばれ」持ちにするとGOOD。
例によって雨ごいアタッカーは地力が強いですが、晴れを使いさえすれば一転して楽になります。ミロカロスは水単なので、なおさらですね。
あと、特性をいじれればいいですが、そこまでしなくとも無性であればひとまず。なので準伝・伝説の採用率は上がるレイドですね。
アタッカー
定番内だと、マリルリ、テツノカイナ、コノヨザル、ハラバリーが弱点をつかれません。どれも悪くはないですね。マリルリはタイプがガン有利で、カイナは無性、コノヨザルは晴れ持ちも多いと思うので使えば有利にできます。
ソウブレイズは晴れを使うならゴリ押しできそうな気配はあります。ただ、無念が直接攻撃なのでメロメロボディからは逃れられません。なのでおすすめはしません。野良では出てきますけどね。
浮沈艦拓だと、まずアシレーヌとエルフーンあたりがいます。ただどちらもサポート寄りで、エルフーンに至っては既にサポート運用している人も多そうです。後述しますが、エルフーンは晴れと悩みの種を筆頭に挑発や壁、甘えるがあるので、メタ択ですね。
水半減の火力役もできそうなところにいくと、フシギバナ、ハハコモリ、ドレディア、ブリガロン、テツノイサハ、ラランテス、ブリジュラス、ゴリランダーなど。
草が多めで、スキル変更技持ちも多いので、タイプ一致で抜群をつけるならしめたものです。個人的には両刀サポ+物理虫アタッカーもできるハハコモリが、このレイドはもちろん他のレイドでも使いやすいのでおすすめ。ハッサムと二大レイド用虫アタッカーと言ってもいいかも。
等倍拓だと、ミュウツー、ミュウ、ハッサム、B振りエルレイド、ハルクジラ、白馬黒馬バドレックス、ガラルヤドラン、ガラルファイヤー、ダークライ、コバルオン、ネクロズマ日、ザシアン、ザマゼンタ、マギアナあたり。
特性変更、眠り対策、晴れ持ち、デバフ持ちと欲しい要素が結構あるレイドなので、その辺をすべて満たすとなるとアタッカーではエルレイドくらいのものになるでしょうか。そこまですれば勝ちやすくはなりますが、ただ技枠がきついですし、無性+晴れでもじゅうぶんだと思います。(そもそもエルレイドは器用に立ち回るのには向いてない)
ガラルファイヤー、コバルオン、ザシアン、ザマゼンタ、ネクロズマ日とかですね。ザマゼンタは雑にも扱えるおすすめポケモンですが、飛行択がレックウザ以外にないならガラルファイヤーはおすすめです。いろいろ案の探しがいのあるレイドだと思います。
サポーター
サポーターは晴れ優先の特殊受けです。できれば両受け。
前述したように特性対策、眠り対策、晴れも欲しいときてサポーターは結構選出に悩めるレイドですが、晴れ+ミストフィールド(・神秘の守り)が妥協ラインだと思う。
ミストフィールドは竜の波動対策もできるし、デバフ技抜きでも戦い抜けるでしょうね。催眠術は固定技で2回きりだし、自分に来ても回復すればなんとか、という考え方でもいいと思います。
HDバウッツェルでの対策
1匹目はバウッツェルですね。「アロマベール」には、ミロミrじゃなかった(←)「メロメロボディ」を防ぐ効果もあります。
なのでおなじみの特性ガードを持たせての「アロマベール」役で、特性対策ができ、晴れとミストを使える拓。
ミストフィールド⇒応援防御⇒日本晴れ⇒バークアウト連打⇒雨後に再び日本晴れで完封案件。
HBエルフーン、ニンフィア、B振りフラージェスでの対策
2匹目はエルフーン。特性対策、晴れ持ち、眠り対策ができる択。タイプ相性もいいし、ミロカロスにはメタ択です。
悩みの種⇒応援防御⇒ミストフィールド⇒日本晴れ⇒甘える⇒雨後に晴れで完封します。
とりもげは今回ようやく育成してみましたが、甘えるがあるのでひとまず物理サポにしました。
あと似たところで、ニンフィアとフラージェスもいますね。こちらはスキスワ、ミスト、晴れ、甘える持ちです。
ブラッキー、B振りブーピッグ、B振りエルレイドでの対策
3匹目はブラッキー。特性対策、晴れ持ち、一応挑発もできます。両刀のややこしい相手には出しやすいポケモンですね。
スキルスワップ⇒(挑発⇒)応援防御⇒日本晴れ⇒バークアウト⇒雨後に再び日本晴れをしつつ、壁を貼ったりして封殺。
ブーピッグやエルレイドも同じ流れ。エルレイドはバークアウトではなくマジカルフレイム。細かく言えば味方の選出によっては多少技の使う順番が違ってきますね。ちなみにサーナイトは晴れは使えません。
HDクレッフィでの対策
4匹目はクレッフィ。こちらは特性に関しては放置組。なので少し優先度は落ちます。
応援防御⇒ミストフィールド⇒日本晴れ⇒這いよる一撃(リフレクター)で封殺。
唯一の星6メロメロボディレイド
そんな感じで、ミロカロスのレイド対策でした。
キタカミ実装時には、ジャラランガ、ニョロボン、ヌオー、ピクシーの四天王の印象が強かったのですが、ミロカロスもなかなか面倒な相手ですね。(ちなみにメロメロボディはミロカロスだけ)
なんにせよ、さすがに約1年前よりは野良民の質が落ちている気がしていて、ちょくちょく負けてそうではあるレイドでした。