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ロクアカ/グレン少年とセラの甘やかな関係と追憶 システィの白猫呼ばわりは彼女を思い出さないため【ネタバレ】

グレンのろくでなしっぷりは、先生にしてはなかなかタガが外れてますw

そのちょっとわんぱくですらあるグレンの「ろくでもない・甲斐性ない・お金がない」(あ、語呂いいこれ)のはじけ具合があるおかげで僕らはめいっぱい楽しめてもいるんですけど、

セリカが見かねて講師の仕事を斡旋してきたように、赴任当時のグレンの凄まじかったろくでもなさ、魔術嫌いには、そうなってしまった原因がありました。

純粋な心を疲弊させる殺しの日々

アルザーノ魔術学院を卒業する頃、グレンは帝国魔導士団に引き抜かれました。(評価されたのは学院では失笑された『愚者の世界』の卒業論文。)

戦果は絶大。グレンは特務分室に所属し、コードネーム『愚者』として、魔術師を、特に外道な魔術師を抹殺する日々を送っていました。


▲その数はリィエルほどではないにしても、若く、三階邸に過ぎない魔術師にあるまじき数だった。曰く、魔術師としては三流だが、魔導士としては一流

ただその魔術を人殺しに使う日々、魔術を貶めるような輩たちの存在は、齢15,16の少年の純粋な心を疲弊させるには十分すぎるものでもありました。むしろグレンは特別魔術大好き少年だったために、よく持った方と言えるかもしれません。

白猫との多数の共通点

「こら、駄目でしょ、グレン君! 報告書はきちんと書かないと!」
「ふーんだ、白犬、お前、代わりに書いておくれよ、な!」
「こらーっ! 逃ーげーるーなーっ!」(5巻より)

そうしてグレンの魔術への純真な想いがうち壊されていくなか、同じく特務分室に所属する偉大なる遊牧民族出身で、随一の風の魔導士セラ=シルヴァースの存在は、グレンの心が病むのを抑えてくれていました。

「白犬」「グレン君」と呼び合う二人の仲は、喧嘩はありつつも、まるで姉と弟のような関係。

『正義の魔術師になる』という、魔術師暗殺の日々と相反する理想を掲げている子供だったために敬遠されがちだったグレンにとって、決してその理想を無碍にしない、暗殺稼業には少々似つかわしくない朗らかな性格のセラは数少ない普通の友人であり、

コンビネーション抜群の戦友であり、やはり少ない女友達であり、そしてまだ年頃の少年として、男として、“なかなか素直になれない女”でもありました。

「いや。ガキは俺か」
▲ グレンはなぜかシスティーナに妙に反応する

どこかの誰かさんみたいに、白磁の肌で、銀髪で、クソ真面目で、お節介焼きで説教臭くて、いつか自分の故郷に帰るという夢にひたむきなセラがグレンは好きでした。

人はいつも同じタイプの人を好きになる

そんなセラ=シルヴァースという同僚が、グレンをかばい、グレンと故郷を想い、殉死した日。

もはや魔術に対して、セラに対して、「手の届く範囲の人、大切な人を守れればいい」という妥協にも、大人になったとも取れる想いしか抱いていなかったグレンが宮廷魔導士団を去ることに躊躇いはありませんでした。


▲ アニメ的に見過ごすこの6話の赤面は、グレンの場合は割と本当に嬉しいのかもしれない。失ったモノ(金)はでかすぎたけどね(笑)