2話にて、テロリストのキチガイ枠として登場したズドン先生。
「ズドン」
ズドン先生として親しまれつつ、早くもやられてしまったわけですけど、彼にはきちんとジン=カニスという名前があり、一応ロリコンを自覚していたりします。(´◡`)
今回はグレンの立役者に終わってしまった強者揃いの「天の智慧研究会」の4人についてです。
ジンが変態だと言うキャレル=マルドス
「即席の人払いの結界でしたがいやはや三流の魔術師にしては中々鋭いじゃありませんか」
始めに登場したメンバーの一人、キャレル=マルドス。
「その必要はありませんよ。あなたの行き先はあの世へ変更されたのですから!」
とはいっても戦闘シーンはなく、次回の登場時(2話最後)には魔術封殺だけでなく“社会的にも封殺”された姿で登場。
そのためキャレルはテロリストの下っ端、天の智慧研究会の恥さらしのような扱いになってしまいましたが、実は酸と毒を同時に用いた致死性の高い【酸毒刺雨】という魔術を使い、猟奇的な殺害を好む猟奇殺人者です。
酸と毒を使うのだから、その死体の様子と言えば…ズドン先生もといジン=カニスも(多少)引くほどのキチガイ&変態魔術師です。死体の様子は別に見たくないですが、残念ながらそのプロの魔術師っぷり、ならびに殺しの腕の程は原作でもカットされてしまっています。
超高速一節詠唱魔術師ジン=カニス
「ズドン」という言葉のみで生徒たちを震え上がらせたジン=カニス。
魔法学園ものの例によって、ロクでなし魔術講師と禁忌教典でも高速詠唱は一つの魔術の極めで、ジンはこの高速詠唱を得意とし、銃弾のように魔法を打ち出すガンナーに近い魔術師です。(ちなみに【ライトニング・ピアス】は、初等魔術である【ショック・ボルト】とは桁外れの殺傷力と貫通力を持つ軍用魔術。)
「君がルミアちゃんなんだ。うん。実は知ってた。ルミアちゃんが名乗り出るまで関係ない奴を殺すゲームしてたんだ」
ただ、アニメでもよく現われていましたけど、ジンの性格は歪んでいて、ケラケラとよく笑いながら人を嬲るように扱ういわゆるチンピラ系。あとロリコンで、原作だと先生と言われるだけあってちょっと愛嬌もあります。
「うーん、でも、お前くらいの女に欲情すんのって本当にロリコンって言うんかいな? 一応、ケッコンとかできる年齢なんだろ? どう思う?」(1巻より)
▲ ジンの台詞は結構ぶっ飛んでいて面白い部分の一つ
アニメでも多少発揮していましたが、グレン同様ノリツッコミの才能もあります。
「一応、先生として忠告するが、お前、そういうの一応、犯罪だぞ? いくらモテないからってだな、一応……」
「うるせぇ! 一体、どっから沸いて出てきやがったんだテメェッ!?」
「おい、人をゴキブリ扱いすんな。ゴキブリに失礼だろ!?」
「誰もそこまで言ってねーよ!? っていうかお前、どんだけ自虐嗜好なの!?」
この辺りがズドン先生として親しまれる理由かもしれません。(笑)
3本の自動剣と2本の手動剣のレイク=フォーエンハイム
三人を戦わせたら誰が一番強いかという描写は特にありませんが、その手札の多さと周到さで「(マジでこいつに勝てるのセリカくらいなんじゃねーか?)」とこぼさせ、ジンがアニキと言うように襲撃した二人の親玉にあたるのがレイクでした。
3本の自動剣と2本の手動剣を操る近接先頭を得意とし、遠隔で召喚できるほど召喚術にも長けた魔術師。グレンの【愚者の世界】の性能を推理し、術の起動をした上で現われたりと智謀にも長けている、いわゆる話のできるテロリストです。(解説役。)
またシスティーナに手を出そうとしたジンを命令違反であっさり始末するテロリストの冷酷無慈悲さ、強者らしい冷静な判断力も持ち合わせていますが、
声優の瀧村さんの大人っぽい声も相まってかなりのレベルの強者感、プロ暗殺者感があり、その死に際には「え、もう死ぬの?」「一旦引く人かと思ってた」と思った人も多くいたようです。
天才にして人間爆弾ヒューイ=ロスターム
「然るべき時に何年も前から仕掛けられていた人間爆弾。それが僕です」
キャレル、ジン、レイクの3人は戦闘向きの魔術師ですが、ヒューイは空間系魔術の天才、つまり、魔術方陣の書き換えや解呪などを得意とする、天の智慧研究会の暗躍における技術的な面を担っている魔術師です。一応3人よりは上の地位にある魔術師のようです。
「言い忘れてましたが僕を殺すのは無しですよ。僕が死ねばその場ですべてが発動してしまいます」
登場した3話では、学園の結界(セキュリティ)を掌握&操作し、学園の転送方陣を「ルミアを本部に転送&学園は自身と共に爆破、ヒューイを殺せばただちに同時発動する」と、テロリストらしい目的遂行第一の完璧な魔術方陣に改変しました。
「僕の負け…ですか。組織の言いなりになって死ぬか組織に逆らって死ぬか。僕はどうすればよかったんでしょうか」
「知らねぇよ。同情はするが自分で道を選ばなかったお前が悪いんだろ。てめぇの不始末はてめぇで片付けろ!」
結局人間爆弾計画は、天の智慧研究会がグレンの実力を把握していなかったこと、ルミアの感応増幅者としての能力により失敗。最後には意味ありげな困ったような笑みを浮かべ、グレンの“罰”を甘んじて受けました。
ヒューイなんかは特にそう思いますが、テロリスト4人たちはもう少しキャラを掘り下げてくれてもきっと楽しめたなぁと個人的に思います。もし、ロクでなし魔術講師と禁忌教典がこんな出し惜しみしてます感でキャラを魅せていくのならそれはなかなか…楽しみですw