慎重勇者

慎重勇者/12話感想 再会は難度SSの世界で 放送休止を2回も挟んだとは思えない綺麗なエンディングでした

ついに聖哉の過去が語られた11話の前回。

伏線が分かりやすかったので、アニメのみ視聴している人でも予想がついた人は多かったようにも思いますが、それでもまだ1話残しています。

半パートなら、魔王を倒して終わりという分かりやすいエンディングを迎えるのかもしれませんが……。

見終えた今、慎重勇者は、コメディアニメと言う枠にとらわれず、ファンタジーアニメないし異世界転生ものらしいカタストロフを迎えられるほど力のある作品だったんだなと再認識させられました。

慎重勇者/11話感想 慎重な勇者になった理由は王道だったけど伏線回収が見事すぎた リスタはなぜ変態に……w前回の10話は大波乱で、これまで怒るばかりでいいところがまるでなかったロザリーの感動場面もありで、面白かったです。 大波乱に思った...

12話の概要

魔王の元に一人で向かった聖哉のことを聞き、マッシュとエルルとともに魔王城に向かうリスタ。

そこにいたのは聖哉と魔王。そして、聖哉は自らの命を犠牲にして何者も消滅させる最終破壊術式ヴァルハラ・ゲートを使うのだった。

「破壊術式は魔法ではない。故にいかなる状況下でも発動し効力を発する」
「破壊術式…?な…何だ?ぐあっ!」

二回の変身は常識

「ぐおっ!何…イグザシオンでもない剣がなぜ我に…」

▲ 第二形態の魔王。ちなみに魔王はゼノスロードというのだそう

筆者はどちらかというとFFファンだったので、あまり詳しくはないのですが、慎重勇者はドラクエを彷彿とさせる要素がいくつかあります。

「お前達も道連れだ…世界もろとも砕け散れ!ジャッジメント・ゼロ!」

▲ 魔王の最終形態?とも言うべき第三形態。第三形態はキモイのがセオリー

最初の街だったり、パーティを組む仲間(マッシュとエルル)と合流させたり、スライムだったり、冒険の始めに相応しい街よねうんぬん序盤におけるリスタもとい神々の言動(措置)だったり。神々は魔王城の最深部に転移するのがタブーだったり、その辺はうかがい知れるところ。

別にそれは慎重勇者に限った話ではなく、主人公が共にするシステムや世界観が、ドラクエ式かMMORPG式か、それともそれ以外の最近だったら魔王様リトライのようなブラウザゲーム式か、ただそれだけの話ではあるんですが、

魔王の変身前・後のデザイン……というよりは立ち位置の方でしょうか? ドラクエ感強いなぁと思います。魔王はダークドレアムとか、クロノトリガーの魔王とかあの辺ですよね。リスタが前世に殺されてしまったのはムドーっぽいし、慎重勇者の敵は全体的に爬虫類とか虫感があり、“トゲトゲ”があったり、どれもこれもリアルの生物っぽさを残しつつ怪物らしさを追及したキャラデザのようにも思いました。良いところも悪いところもあるように思うんですが、「変に人間臭くない」んですよね。

聖哉が死んで……

「そうか…お前は…だから…だから俺は…」

「よかった…今度は助けることができた…」

ヴァルハラゲートで閉じた魔王をさらにヴァルハラゲートで消滅させてしまうという荒業を取ったがために現実世界に戻れることもなく、肉体・魂ともに消滅してしまった聖哉。

「リ…リスタ…無理するな…」
「うん。おいしいわ。このプロテインケーキ」

「いや…だからフローズンケーキなんだけど…」
「ああ…ごめん。フローズンプロテインだったわね」
「それだとプロテイン凍らせただけだろー!?だからプロテインなんか入ってないって…」

▲ セルフツッコミがないのでセルセウスが役目(個人的にセルセウスの株が上がった)

救えるはずだったのに救えなかったがためにリスタは得意のツッコミ芸や顔芸がなくなってしまうほど落ち込みます。

最終話ということなのか、女神全員集合、あの痴女もしっかりきてくれました。(これにはとりもげもニッコリ^^)

「いいえ!もっとプロテインを使うべきでございます。タンパク質は美しいボディラインに必須でございますからね~」

相変わらずきもいですね!!

綺麗なエンディング

そんなリスタに下された罰は、ゲアブランデよりさらに上の難度を誇る「難度SSのイクスフォリアの救済」。さらに治療の特技は封印と、マゾゲーもマゾゲーです。

「リスタルテ。難度SS世界イクスフォリアの攻略にこのリストの勇者を召喚し連れて行くことを許可します」
「あ…!」

だけどそれは、死にに行けというのではなく、救える可能性があるからこその罰――リスタにとっては賞与でもありました。

「能力値は初期化され千分の一以下になっています」

「ありがとうございます…今度こそ…!」

なかなか憎いラストだなぁとw

二度目のヴァルハラ・ゲートの際、女神や勇者の復活を阻んでしまうチェイン・ディストラクションの効力も呑み込まれ、だからこそ聖哉は復活ができたのだというその辺もばっちり保管されてます。

放送休止を2回も挟んだとは思えない綺麗なエンディングです。

この分だと、元々しっかりと脚本は出来ていて、映像化がただ遅れたようにも思うのですが、どうだったのでしょうね。なにはともあれ、お疲れさまでした。

良いコメディアニメに出会えました。慎重勇者は伏線が一本で分かりやすく、聖哉の心境を想像するだけに留められるので、気軽に1話から見れる楽しみがあっていいですね^^

もっと楽しむ方法

慎重勇者は、動画ストリーミングサービスのサイトで一気見することができます。

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