カバル・ギド・エレンの三人は、物語の序盤で登場する、いわゆるおなじみの“三バカ”らしき三人組。
昔のアニメでよくいる脇役の彼らは登場が早く、悪事を働きつつも最終話までその独特のノリで場を和ましてくれるのが通例としてあります。
「俺はカバル。一応このパーティのリーダーをしている。コイツが…」
「エレンです!」
「どうもギドと言いやす。お見知りおきを」
といっても、転スラは昔の作品ではありませんしね。なにかと危なっかしいですが、なにか悪事を働くわけでもありませんし。(笑)
転スラでは2話から登場と、登場が早いことこそ変わらなかったものの、中盤の物語の軸だった日本人シズとパーティを組み親しかったこともあり、しっかりメインキャラ級の絡みを見せてくれていた三人でした。
「その文句ギルマスに直接言って欲しかったでやんすよ」
「あのスカシジジイがぁ!」
「休みくらいよこせー!」
そんな三人のなかで、まとめ役というと、カバルです。公式の紹介にもありますしね。ですが、実はこの3人、ただ単にリーダーをカバルとする仲良し冒険者ではなかったりします。
エルフの国の令嬢PT
実は中心人物はエレンです。リーダーはカバルであることには変わらないのですが、貴族の令嬢であるエレンを護衛するパーティでした。
貴族といっても単なる貴族ではなくて、エレンはエルフの国「魔導王朝サリオン」の大公爵家の令嬢です。ちなみに父親のグリムワルド侯爵は魔法の天才のエルフで、エレンもエルフ(長耳族)です。(耳に関する部分の描写はちょっと不明。魔法で隠しているとか。エルフであるかどうかは、webと書籍で微妙に違います)
▲ ドワルゴンのエルフパブは、立ち位置的に外国人パブのような感じ
カバルやギドは頼りない感じがありますが、 魔導王朝サリオンの守護騎士としての実力を隠しています。だから魔法も達者なんですね。
▲ 聡い人は、カバルが防御魔法をスムーズに張り、ギドがエレンを爆発からかばう部分で「ん?」と思う人もいたかもしれません。ギドの姉御呼びも微妙にフラグ
エレンの親しみやすい性格からはあまりぴんとこない感じはありますが、自国の情報は漏らさない・エレンの危機時のみにカバルとギドの能力が解放される・(父から)常に監視されているなど、制約はなかなか多いです。
エレンにしても純粋に冒険者として冒険したり、国を見て歩きたかったという、令嬢らしい考えも持って冒険者をやっていたのでした。
「死んだら枕元に化けて出てやるんだから!」
「はははは!そりゃ無理ってもんだ!」
「なぜなら俺も一緒に死ぬからな!」
「いやぁぁ!」
▲ まあ、それでも、ちょっと生き生きしすぎな感はありますけどw(´∀`*)ガンバレ
リムル魔王化のキーパーソン
「ここのことは悪いようには報告しないぜ」
「リムルさんのことも伝えとくね」
「何か困ったことがあれば頼るといいでやんすよ」
ただ、エレンをはじめ、カバルもギドも、リムルになじみのあるメンツになることだけあり、基本的にリルムの味方です。シズとの一件はもちろん、装備をくれたりなどの恩義などもあります。
そのため、エドマリス王の侵攻によりシオンや大勢の仲間たちを亡くし、リムルが見たことがないほど険しい表情で治療&蘇生の手立てに関する解析作業を続けているとき、エレンはいたたまれないとして、可能性は低いけど魔王になることで蘇生できるかもしれないと助け船を出すのでした。もちろん、それで自国魔導王朝サリオンに帰国することになっても。