転スラ

転スラ/300歳の大塚剣客ハクロウはヴェルドラからオーガ一の実力と評価あり

転スラの10話は、オーガたち仲間入りの回でした。シュナやシオンは随一の人気キャラでもあるので、楽しみにしていた人も多いようです。


10話といえば、展開的に佳境に入るアニメ作品も多いですが、転スラはオークの不穏な動きこそあったもののゆったりとした感も強かったところ。

転スラはゴブリンを仲間にして、家を建てるところから始める“一からの建国もの”でもあるので、このローテンポはむしろ転スラの雰囲気を伝えるための最良の手段ではあるのですけどね。

そんな後半に仲間入りとなったオーガたちのなかで、ハクロウは一番といってもいいくらい立ち位置のはっきりしているキャラと言えるでしょうか。おじいちゃん+剣客=渋い、ですからね。(笑)

長寿のオーガ

シオンやソウエイなどと同じく、オーガをまとめていたベニマルたち一派の家臣でもあったハクロウは、剣の達人(居合寄り)であり、300年以上生きている長寿のオーガでした。

「エビロンムカデの麻痺吐息、ブラックスパイダー粘鋼糸、アーマーサウルスの身体装甲…」

転スラのオーガは戦闘を好む戦闘民族という設定。ですがハクロウはさすがに300年以上生きていることもあり、戦闘だけでなく、見識での有能っぷりが目立ちます。

「敵わぬまでも一矢報いてくれるわ!」
「若、それでは私もお供いたしましょうぞ!」
▲ 大塚ボイスが堪能できるのもならでは

リムルと会ったときにはすでに寿命も近かったため、オーガ筆頭の生き残りとなったベニマルのためとあらば命を投げ出すのも辞さない覚悟は渋い大塚ボイスも合わせて、相応のものがありますね。

その後、リムルからハクロウ(白老)と名付けられると、名づけの影響で老人から初老くらいに。(同じく老人だったリグルドがあそこまで若返ったのを見ると、内包している魔素量の差とかオーガとゴブリンとの階級的な意味の差とか、名づけにまつわる影響の内容をいろいろと推察することができる)

アニメ版では残念ながら、老獪さは削がれたものの、ロマンスグレーというにはちょっとまだ老いすぎていますが、コミック版の精緻なタッチでは納得の「おじサマ剣客っぷり」が発揮されています。

▲ といっても、公式キャラ紹介のハクロウとかだいぶガチでかっこいいと思う。なんだろうね、人外らしく、媚びていない感じ?

ドワーフ王にも教えていた剣の指南役


「ほらほら打ち返してこんか!」


▲ 指南にしてはちょ~っとやりすぎ感が(笑)

そんなハクロウは、リムルの陣営に参加後は、リムルやゴブリンたちの剣の指南役になります。かつてはドワーフ王ガゼル・ドワルゴに剣を教えていたこともあり、指南役としてはこれ以上のものはないのでしょうね。

もちろん有事の際にはほかのオーガたちとともに参加、シオンが大太刀でダイナミックに動き回るのとは対照的に、地味ながら確実に相手を仕留める居合のスタイルで活躍します。体捌きも達人離れしているため、窮地においやられるのも少ないです。

オーガ一の強さとヴェルドラからは太鼓判


▲ この文字通り「鬼気」迫るかっこよさ

ハクロウは居合の達人ですが、なにか目立ったスキルを使っている形跡がないように、ベニマルやシオンやソウエイと比べると強さとしては今一歩及ばない節があります。

実際その通りで、彼らに比べるとハクロウは魔素量が少なく、ベニマルやシオンやソウエイが災害級の上位レベルと評されるのに対し、ハクロウは災害級に達するかどうかだとはリムルの体内で一部始終を見ているヴェルドラの評価です。剣客らしいですよね。

とはいうものの、それはあくまでの魔物としてのランク的な意味での話。

ハクロウは(剣や体術などの)技術がすさまじく、実戦ともなれば災厄級にも迫る勢い、互角と言ってもいい、というのもまたヴェルドラの評価で、ベニマルを含めた他のオーガはまだまだ伸びしろがあるにしても、オーガ一の強さを誇るのはハクロウだとも評されています。

「ワシも耄碌したものよ…頭を刎ねたと思ったのじゃが…」