元ゼネコンの独身貴族であり、元37歳童貞でもあるリムル。
名づけによるオーガたちが果たした進化の具合は、イケメンと美女揃い(あとロマンスグレー)ということで、それはもうまぶしく映りました。(笑)
「リムル様、元気になって良かっただよ。分かっかな?オラ黒兵衛だ」
「(おぉ…!普通のオッサンになってる!)」
そんなじゃっかん荒んだ心境のなかで、クロベエのおっさんでふつうな進化は唯一の心の安らぎと言えました。
「(イケメン、美少女、美女、ロマンスグレー、イケメンときて…)」
「(最後に普通のオッサン!すごくほっとする!)」
「仲良くしようなクロベエ!」
「んだ!」
▲ こういう温厚なキャラが、その寛容な心をもって、別種族(別の国)の美人な魔物(例えばエルフ。例えばエルフ。)と結婚することがよくあるとはリムルに内緒にしておこう……
オーガの筆頭刀鍛冶師
地味な進化、ないし一番分かりやすい人化を遂げたクロベエの職業は刀鍛冶。
オーガの里にいた頃でもクロベエは刀鍛冶をしていました。人間の世界では、刀鍛冶をするなら何らかの資格の取得や申請が必要になるところ。ですが、住んでいたベニマルを筆頭とするかつてのオーガの集落には弟子入り制度とかはあったのかもしれませんが、とくに描写もないように思いますし、堅苦しいことはとくになかったのでしょう。
▲ たぶんベニマルの刀もクロベエ作
といっても、オーガは戦闘民族ですからね。武器となるものをしっかり打てる存在はかなり重宝されていたのだと思います。転スラの世界では、オーガたちは武器はもちろん、ベニマルやシオンがそうであるように刀(日本刀)を好むようですからね。
ベニマルと落ちぶれてきたときも、追従してきた辺り、鍛冶も一流、戦闘もこなせる重要な家臣の一人として相応の地位は与えられていたんでしょうね。
▲ 転スラアプリ(転生したらスライムだった件〜魔国連邦創世記〜)でのクロベエ
なにげに進化前は温厚な性格がちょっと遠のいているほどの強面で、体格もあり、一番オーガらしかったと言えるかも。
進化後は魔物としての強さもしっかりあがる
「へぇー、焼入れん時の温度 勘なのかい」
「んだ。火の色を見れば大体分かるだよ」
「オラァ測るな」
リムルと出会ったときこそ、ベニマルを守るため、雷様のようないで立ちで大きな槌を振り回しましたが、カイジンと2時間専門的なトークを繰り広げられるくらいにはクロベエは心から刀鍛冶師でした。
「な!?鍛造って面白いべ?」
「お、おう…」
▲ ちょっとかわいい二人(´∀`)
だからといって、進化後にクロベエの戦闘能力(魔物としてのランク)が弱体化するといったことはなかったようで、しっかり魔素量が増え、Aランク級の魔物である鬼人になっています。
もちろんクロベエのテンペスト国での役割は、カイジンと同じく刀鍛冶。なので、鬼人としての戦闘での見せ場はほとんどありません。
ですが、オーガたちの武器の作成などをはじめ、突然やってきた幼稚だけど最古の魔王ミリムのパンチ力を1/10にカットするグローブを作ったり、弟子を雇って技術を広めたり、テンペスト国の技術をいろんな意味で担う存在なのは間違いがありません。
「勝ったらクロベエに頼んでお前専用の武器を作ってやる」
「ほんとっすか!?ちょっとやる気でたっす!」
▲ ゴブリンやほかの魔物たちからも早くも技量は認められている