レイドで腹太鼓アタッカーは効果的な戦術としてよく知られています。
マリルリ、テツノカイナをはじめとして、ハルクジラ、リングマ、ハリテヤマなど、どれも最高水準のアタッカーとして知られていますね。(リザードンも地味に覚えますが……うん)
ただ、そんな腹太鼓アタッカーたちに勝るとも劣らないのが、急所アタッカーです。
今回はそんな急所アタッカーについて。
目次
急所アタッカーとは
コノヨザル戦の対策をしたことのある人はよく知っているかと思いますが、急所アタッカーとは「きあいだめ」や「ピントレンズ」「するどいツメ」などを用いて確定急所を用いて戦うアタッカーのことです。
「きあいだめ」は急所ランクを+2にする技なので、あとは「ピントレンズ」か「するどいツメ」を持たせて+3にします。これにより100%急所になり、以降は全ての攻撃が1.5倍になります。
もしくは、「つじぎり」や「シャドークロー」などといった急所率の高い技(急所ランク+1内蔵)を使うことでも確定急所を狙えますし、そもそも確定急所技の「トリックフラワー」や「こおりのいぶき」を使うことでも急所アタッカーになれます。(ドンカラスも特性により逸材ですが、耐久面で厳しめだと思う)
急所ランクは以下のような仕様になっているので、+3にするのが望ましいです。
通常時(+0) | 1/24=4.17% |
---|---|
+1 | 1/8=12.5% |
+2 | 1/2=50% |
+3 | 1/1=100% |
だいたいはきあいだめをうったあとに、「つるぎのまい」か「わるだくみ」で1回積むといいかと思います。積み技なしでも一応戦えますが、積み技は入れた方がいいです。
急所アタッカーのメリット
急所アタッカーはレイドで使う上でメリットが結構あります。
1.バフ解除やクリアスモッグの対象ではない
まずは「バフ解除の対象ではない」ことですね。
レイドボスはHPの残量や残り時間が一定数に達すると、バフ解除をしてきます。
ですが「きあいだめ」による急所アップ(+2)はこの対象ではありません。使ってくるのは少ないですが「クリアスモッグ」の対象でもないです。
つまり、「ピントレンズ」か「するどいツメ」を持たせていれば、死なない限りはずっと1.5倍のバフがかかった状態になるわけです。
2.デバフや相手の防御・特防バフを無視する
また、レイドではデバフ技をよくかけられます。
デバフの種類は色々とありますが、とくに攻撃・特攻が下げられるのは厄介です。レイドは時間との戦いでもありますからね。
急所ダメージの場合、この自身の攻撃・特攻デバフを無視できます。
例えば攻撃デバフが2段階かかっていた場合の急所ダメージは、攻撃デバフを無視してダメージを与えられるというわけです。
また、相手の防御・特防バフに関しても無視できます。
なので、ブラッキーをはじめとする防御・特防バフを積むポケモンには有効な対処と言えますし、デバフの厄介な相手にも水準以上の打点を確保できます。
ようは不利なデバフを無視して±0にできるということですね。
ブラッキー戦での急所アタッカーの活躍の具合は以下の記事で。
3.壁も無視できる
星6レイドでは使ってくるポケモンはほとんどいないように思いますが、「リフレクター」「ひかりのかべ」「オーロラベール」も無視できます。
使ってくるのはドータクン(イベント)、サザンドラ、ドラパルト(イベント込み)、ユキノオー辺りでしょうか? この辺にも強く出れますね。
4.ダメージが常に1.5倍
あと、単純にダメージアップですね。
ダメージ量が常に1.5倍になります。これは攻撃・特攻ランクが1段階上がったのと同じ倍率。
ただもちろん単にダメージが上がるのではなく、攻撃・特攻デバフや防御・特防バフなどの不利要素を無視した上で、1.5倍にできます。
上でも触れましたが、バフ解除の憂き目にもあいません。(積んだバフはもちろん消えます)
急所ダメージの仕様
急所アタッカーにするデメリットはとくにないのですが(強いて言うなら持たせるアイテムに融通が利かない点、技の枠が1つ埋まる点)、知っておくべき仕様はあります。
・天候には左右される
・火傷の半減は無視できない
ですね。
例えば日照り時には炎技が1.5倍になり、水技が0.5倍になりますが、こうした天候の仕様は急所ダメージにも適用されます。
好影響なら利用するべきですが、悪影響が出るなら選出は控えます。コライドンがいる場合にウェーニバル(きあいだめを覚える)の選出を控えたりなどですね。
レイドの仕様に左右されにくいアタッカー
▲ 急所アタッカーの極まった例。きあいだめ+ピントレンズ+ふんどのこぶし+攻撃バフ2個か4個か。
腹太鼓アタッカーは瞬間火力は高いですが、安定感にはやや欠けます。(とくに星6で)
腹太鼓戦法はレイド、とくに星6レイドがエンドコンテンツ的なえぐみを持っているからこそ定着してしまったと言える戦法ですが、本来は結構テクニカルな思考を要求される戦法です。はじめからHPを半減した状態で戦うようなものですし。
ゲーム界隈には強めの自傷ダメージがあるが火力が高くなるという技だったりジョブだったりがあるかと思いますが、あれです。
こうした肉を切らせて骨を断つ戦術をライトユーザーに使わせるようになってしまっている辺りレイドの難易度は結構極まってるなと思わされたりするのですが(それにしては界隈でなんら戦略性のないワンパン戦法に依存しすぎな感はあるけど)、その点急所アタッカーにはレイドの仕様にあまり左右されない安定感があります。HPはもちろん半減しませんし、やれることの範囲も広くなりますね。
結構好みも出そうな感はありますが、腹太鼓アタッカーの使用に飽きた人はぜひ使ってみてください。(テツノカイナは攻撃以外にやることがないので勝率も上がるかも)なかなか使う機会のないポケモンに使わせるといいかと思います。コノヨザル、ハッサム、サザンドラはおすすめの急所アタッカーに挙げますが、オノノクス、セグレイブなど、ドラゴンポケモンが結構覚えたりします。
基本的には「つるぎのまい」か「わるだくみ」を覚えるポケモンと合わせて使うのがおすすめ。「ちょうはつ」もあると勝率も上げれるでしょう。
ちなみに腹太鼓アタッカーの代名詞ともなっているテツノカイナもまた「きあいだめ」を覚えます。さすがに見ませんが、テツノカイナでも急所アタッカーの強みは感じられますね。きあいだめ+腹太鼓とか火力的にだいぶ過剰だけどね。きあいだめ+根性+腹太鼓のハリテヤマはさらに過剰。