16話次回予告や、公式サイトのトップ絵やキャラ紹介でも公開されていますが、16話ではミリムが登場することが予告されています。
ぱっと見はピンク髪&ツインテールでふつうにかわいくて、やんちゃそうではあるけど害のなさそうな少女ですよね。……もちろんただの女の子であるわけもなく(笑)、彼女は魔王の一人です。
異世界転生ものには魔王の存在はつきものですが、現行の転スラでは魔王と言うと、リムルがいつか“一発殴ろう”と考えているレオン・クロムウェルの存在が思い浮かぶところ。
シズにイフリートを与え、魔物たちの頂点に君臨しているレオンと同じ存在なのだから弱いはずもなく。ミリムはリムルやオーガたちが束になっても勝てない魔王は一柱の存在です。
わんぱく少女な魔王
そんなミリムは最古の魔王として、魔王の中でも屈指の力を誇ります。ただ性格は無邪気で、わんぱく少女そのもの。たいていのことを自分の魔王な力でワンパンして解決しようとしてしまいます。
「力こそパワー!」なシオンと思考回路がちょっと似ているような気もしますが、ここには魔王らしく他の魔物と力の差がありすぎ、単に力加減が分かっていない面も大きく影響しています。
それに一方で、最古の魔王だけあって古い知識が豊富で、知恵もまわるところがあります。作中では子供っぽさが目立つミリムではありますが、学ぶ姿勢はしっかり持っていますし、「最も単純に見えて最も老獪な魔王」とは同じく魔王であるクレイマンによる評価です。
食べ物で釣り、友人関係を結べば守護神になってくれる
\期間限定★6 #ミリム 登場/
ー告・必殺技[ 魔王之饗応 ]ー
・ランダムで敵3体に大ダメージ
・味方全体の攻撃力を超短時間
大アップ
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を確認しました★6 #ミリム も登場するので
詳しくはゲーム内をチェック👉👉#スラテン #転スラゲーム #転スラ pic.twitter.com/40PKdN8dvy— 『転生したらスライムだった件 〜魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)〜』公式 (@ten_sura_game) 2018年12月6日
▲ スマホアプリでのミリム。最大ランクの☆6で、でしっかり食べ物も持ってる(笑)
そんなミリムがテンペスト国にやってきたのは、オーク・ディザスターを打倒した存在ということでリムルを監視する名目、ないし興味を持ったからでした。が、リムルにあっさり懐柔されます。
懐柔された理由は、蜂蜜、トウキビ、カレー(お米)、ジャム、サンドイッチ、牛鹿肉入り野菜スープ、エビフライ……などなど挙げるときりがありませんが、タイトルにもある通り甘いものと日本食の数々です。ようはテンペスト国の特産品の数々で釣られてしまったわけですね。(笑)
▲ 味覚ができてからは、日本由来の食べ物が作れたらその都度味見はしていると思う
もちろん食べ物だけでなくて、懐柔を受け入れているのは、リムルからの友達扱いないし、親友(マブダチ)関係を守ろうとした結果でもあります。
話が進むごとに食べ物への執着っぷりがすごくて笑える場面が多々ありますけど、そんな食べ物を生んでいるのはテンペスト国であり、主であるリムルでもあると、そういう合理的な判断もミリムは年齢相応にしっかり持っていて、ミリムはやがてテンペスト国を守る守護神のような存在に。
▲ 誰かさん
友達とか親友と言うと、誰かさんを彷彿とさせるところ。ミリムはそんな誰かさんと同じように、実は竜人種の魔王でもあります。(オークディザスターがオークの魔王であるように、種族ごとに魔王の存在がある)ミリムが全力を出すシーンはずっと先ですが、その全力の一端はアニメでも見られるでしょうね。
ちなみにヴェルドラの兄である最初の竜種ヴェルダナーヴァが人間との間につくった子供で、最愛のペットを失い、暴走して世界を滅ぼしかけたエピソードは御伽噺として伝わっています。
シュナやシオンに匹敵するかわいさの「のだ」キャラ
シュナやシオンは転スラのヒロインですが、ミリムはそれとは別種のかわいさがあります。
というのも、リムルは「親戚の子供」と表現していますが、ミリムのかわいさはまさにそれ。「のだ」口調で「わはは」笑いで元気いっぱい、食べ物や親友の言葉に釣られて折れるミリムはかわいいのはもちろんですが、癒しキャラとしても随一のものがあります。(自分の子供じゃないからねw)
それにしてもラノベやアニメをよく見る人はミリムの存在はちょっと退屈な存在かもしれません。なぜなら最強の力を秘めた幼女ないしちんまい少女キャラは、ラノベやアニメなどの業界ですさまじく多いから。食べ物に釣られるのも昔も今も多いです。
そうして主人公の味方になり、物語をスムーズに進めるキーキャラになる――それが彼女たちの主な立ち位置ですが、転スラの場合はそれだけでなく、「圧倒的な力と子供っぽい思考回路からくるミリムの住人への物理的な被害やテンペスト国の将来への被害をいかに抑えるか」が描かれているのが結構ミソ。
当初テンペスト国でミリムを魔王と分かる魔物は少なく、ただの幼い人間風味の少女にしか見えませんでした。ミリムにしても魔王の矜持心はしっかりあって、魔物たちから魔王に相応しい扱いを受けなければ、その都度魔物に力を示そうとします。
これがどういう結果を生むのか想像してリムルが冷や汗を流し、しかも魔王なので下手なことはできないし言えないのでさらに冷や汗を流しながら悩み。これがなかなか面白いんですよねw
▲ かわいすぎる魔王である……(結局あげました。飴と鞭の使い方がうまいリムル)
ミリム対策の会議をしっかり開きつつ、結局食べ物と「親友」での懐柔で首輪をつけることにすんなり成功したわけですが、そんな自国と住人にまつわる描写をおざなりにしない辺り転スラは一貫して魔国連邦創世記な物語なんだと改めて実感できたりもします。