転スラ

転スラ/オーガたちの少し悔やまれる進化前 実はリムルの願望だったかもという面白い裏設定がある

転スラも10話に突入、ついにオーガたちのネームドまで進みましたね!

転スラは2クールするとの発表がすでにありますが、続けて放送するんでしょうか? 2019年の放送ラインナップを見てみると、今のところ転スラの名前はないようです。情報が待ち遠しいところ。

それにしても、今回のネームド、個人的にちょっと「戻して」と思いました。(笑)コミック版ではほとんど変わっていないクロベエとソウエイをのぞき、野性味や箱入り感が減ってしっかり美形になっているので、それほどでもないんですけどね。

▲ たぶん、眉が薄くなっていてヤンキー感が強まったからだと思う。あと筆者の好み。エキゾチックなキャラは好きです。

といってもシュナにいたっては、オーガ特有の目の下のペイントやアイメイクを残しつつ、ボリューミーなふんわり巻き髪もあったので、ネームド前のアニメ版の方がかわいい、というか割と珠玉だと思ったり。あれですよね、アニメ版はネームドになって、女性陣はシュっとしてすっぴんに戻ったって感があります。

男性陣は目の下のペイントやアイシャドーなどオーガ特有の要素は残っていて、殺伐とした感じが薄れたのみ(ベニマルはシュっとしつつ)なので、別にいい変化だと思いました。

ちなみにロマンスグレーと形容されたハクロウにいたっては、まさにロマンスグレーと言うにふさわしいコミック版と比べてなぜかほとんど変わっていません。ちょこっと残念。(´・ω・`) しょぼぼん

▲ GCノベルス原作のほうの絵は問答無用で好き

人に近くなったのはリムルの人好きがもたらしたもの

結果として、コミック版、アニメ版、そして原作小説版と、三方向から変化を楽しめることになったオーガたちのネームド変化でしたが、実はこの名づけによる人に近い変貌はリムルの願望だったという面白い裏設定があります。

リムルは元日本人の転生者であり、だから当然のように人が好きであって、魔物たちにも問答無用には人を襲わせなかった。リムルは名づけの際、山-633Mとかになるくらい名前を考えるのに精いっぱいで、魔物たちに人になれと念じたわけでもないですが、その心の奥底での人への想い、いつか人間社会に戻る・戻りたいという想いが反映されてしまったため人に近い形に変化を遂げたという設定ですね。(web版69話参照

「おい!自分のスキルとばっかり話するでない!」
「(オッサン…)」
▲ ヴェルドラは300年も封印されていたせいか、寂しさによりスライムを歓待して、リアクション過剰でツンデレな残念な性格になったのと同じように(元からそういう性格っぽいけどw)、周囲に人が少ないことに対する寂しさもリムルにあったと考えるとつじつまが合うし納得もできる

進化というポケモン的な楽しさ

《上位の魔物に名付けをした場合それに見合う魔素を消費します》
(つまりたった6人に俺の魔素のほとんどを持っていかれたってことか…)

ネームド(名づけ)は本来、名前をつけるのと同時に魔素を与え、その量に応じて姿や力量が変化(進化)するという魔物間に特有の儀式的な行為。名づけは上位の魔物が下位の魔物に対してのみ行えるという部分だけは共通の原則としてありますが、姿の変化は与える魔素量に関わるということで、変化の具合は一律ではありません。


「名持ちの魔物になるということ、それは魔物としての格を上げ進化をもたらすのです!」

名づけを行うことでテレパシー的な繋がりも双方で発生しますし、「疑似的な家族になる」と言う部分を強調され、転スラの物語にアットホームさを与えているリムルの一連の名づけですが、実際は名づけは、杖をついていたよぼよぼのリグルドさえも喜びの舞をしていたように、下位の魔物にとっては自分の能力が飛躍的に上昇し、自身の魔物の階級があがるまたとない機会でもあります。

名づけをする方に関しては、ゲルミュッドが実行に移していましたが、忠実で頼もしい部下を増やすといった意味あいもあるようです。リムルの例もありますし、名づけによる姿の変化は、おそらく「こうあれ」と名づけ元が念じれば、ある程度それに近い形にもなるんじゃないかなあと思います。

この名づけは、名づけ元が魔物として上級であればその分、ネームドになった魔物も強くなります。

リルムは物語のなかで、吸収したり、魔王になることで、どんどん強くなっていきますが、そのぶん配下になる魔物も強力になっていきます。名づけをすれば当然ごっそり魔素を吸い取られるわけですが、進化の具合(その魔物が内包する魔素の量)も比例して大きくなります。ガビルは飛行能力が付与されましたし、ソーカにいたっては人型になりましたし。

ちょうどポケモンをやっているかというのもありますが(笑)、こうした名づけによる進化の具合を見るのも転スラの楽しみどころの一つとなっているようです。