オークたちの処遇が決まり、武装国家ドワルゴンと盟約も結ぶことができ、国として順調すぎる第一歩を踏み出したテンペスト国。
ファンタジーの話としてはこれから面白くなるといったwktk展開(古い)といったところではあるのですが、転スラではそれよりも面白いと言える独自の要素が一つあります。
それが魔物たちの名付けもとい進化。
▲ オーガとしてだいぶ凄みのあったクロベエの進化前
そこにはもちろん、リムル自身の進化(能力のパワーアップ)も含まれているのですが、魔物たちの一連の進化に限っては姿形が意図せず変化することがあるんですよね。これがなかなか楽しいです。
筆者の好きなマッチョになったリグルドなんかは「リグルドショック」とか言われていてその第一人者でもあったのですが、今回タイトルにも出しているソーカの進化に関しては、公式の方でちょっと出し惜しみしているらしい?ことがうかがえたので、どうなのかつらつら書いてみます。
ソーカとはあの子
「首領いかがいたしましょう?オーク軍が迫っておりますが」
「籠城するしかあるまい。20万のオークを相手に戦う術はない」
進化後はかなり可愛いのでともかく、じゃっかん影が薄い子なので、ソーカが誰?って思う人はいるかもしれません。
ソーカ(蒼華)はリザードマンの首領の横に立っていた親衛隊長のメスのリザードマンです。ショートカットの黒髪が生えていた子ですね。オークと戦っていて危ないところをソウエイたちに助けられ、シオンから見どころがあると言われていた子でもあります。
「しかし力ある魔人の皆さんを従えるあなた様のその慈悲に縋りたく…!何卒、何卒!」
父親似なのか、反面教師になっているのか、性格的にガビルとあまり似ていないのですが、首領の娘であり、ガビルの妹でもあります。(リムルは似たところがあるとの評価)
ソウエイに憧れの感情を抱いている
▲ 当初はこんな反応(笑)
首領を含めリザードマンの一族をソウエイがたった一人で救ったことがかなりの衝撃だったようですが、やがてソーカはそんなソウエイに対して憧れの感情を持つようになりました。
▲ アビルとガビルの進化後は似てる
そうしてアビルと名付けられ、若かりし頃より遥かに強大なリザードマンとなった父親の首領から、学んでこいの名目のもとテンペスト国に赴くわけですが、ソーカは名づけによってまさかの人型になり、アイキャッチ画像のユフィちっくな子になります。ガビルやアビルのように、紫色+リザードマンになるのではなく。
ソウエイの隠密部隊に晴れて入隊することができるのですが、ソーカの進化は、名付け記事でも触れましたけど「名付けにおける進化は魔物の願望の影響を強く受けるのではないか」を示している一例でもありますね。(部下たち東華、西華、南槍、北槍の人化も、描写はとくにないけど、ソーカの願望の影響を受けてというよりは、リムルが人型であるソウエイの部下であるのを前提に名づけをしたから人化したって感じ)
ちなみに公式のキャラ紹介では、
▲ 暗殺者(忍者)+ショートヘアーの元祖的なff7のユフィ
タイトルにもあるように、公式のキャラ紹介ではソーカの欄はありません。16話の次回予告の画像で、ソーカの画像があるのみです。
筆者は原作を読みつつの視聴なのでしっかり誰かわかるのですが、アニメ版のみ視聴している人には結構難しいのかもしれません。全くフラグなかったですからね~…。
一応黒髪というところで、「ああ、もしかしてあのメスリザードマンの?」って察しがつくのかもしれませんが、これまで名付けにより人型になったという前例はないので、結構難題なのかもしれないとは思います。
そういう事情を公式も把握しているために、今回のような隠しキャラ的な憎い演出になっていそうと考えてみますが、キャラ紹介をしっかり見てみると実はガビルの横が空白になっています。これまでもそういえば新キャラの間の数字は抜けていて、回が進むごとに埋まっていました。(ガビルは17番で、ゲルドは16番、ミョルマイルが19番になっていて、「18番が空いている」。カリオンの横も空いているけど、魔王たちの間には来ないでしょうね)
なので、結果として隠れキャラ扱いのようになった、というだけなのでしょうね。