ロクアカ

ロクアカ/グレンの受けてた人体実験の内容って?グレンが「覚醒」したらそれはそれで面白そう

グレンは魔術講師ですが、前任のヒューイのように弱かったり戦えなかったりするわけではありません。むしろ、かなり強い方。

ロクアカの世界が魔術師主体なことを踏まえると魔術師キラーであるグレンはある意味最強です。なんだかんだ戦術眼もいつも冴えていますしね。

「赤巻紙青巻紙黄巻紙東京特許許可局~~!」

「さすが我愛弟子、でもちょっと違うぞ?(ナデナデ)」
▲ あと早口。(笑)

でも、グレンはもしかしたらもう少し強くなる、覚醒するかも、とは考えてみた人も多いのかもしれません。

ひねくれ主人公が生徒想いな理由

ロクアカ最大の特徴は主人公が魔術の学校の講師であることですが、次点にろくでなし(ちゃんと教壇に立ってからは悪童)な部分があります。

その具合は特に1話から2話にかけて盛大に演出されたところ。でもかえってこれが、「ちょっとはじけすぎ」「生徒をいきなり思いやりすぎじゃない?」それから、「セリカを家族として大事にしすぎだ、つまり…」と察してみた人もいるのかもしれません。

「魔術学院の非常勤講師?」
「新しいのが来るまでだが。やらないか?」
「無理だな。俺は誰かに教える資格なんてないさ」

実はグレン、殺し屋フラグのままにセリカを除くと、しっかりこれまで家族や故郷に関する話を一つもしていなかったりします。

実は記憶も故郷も失っている

「おもい…出した」は、別にからかってみなくても(笑)、ファンタジー作品では昔からあった主人公の設定です。記憶喪失の主人公は、よくよく見るとたくさんあります。(昔の作品は+王族や名のある血筋が多かった。)

その通例の通り、グレンには記憶がありません。といっても、それはセリカに拾われる9歳頃まで。グレンは人体実験を受けた後遺症により、9,10歳以前(正確な日にちは不明)の記憶がないのでした。

そうして記憶が消失してしまっているのに加え、グレンは天涯孤独で、さらには故郷も滅ぼされてしまってもいます。村で唯一の生き残りだったこと、村は既に廃村になっていること、暗殺を手がけ、それを悔いていたことなど、割と最大級な不幸の経歴を持ってもいる主人公です。アニメの勢いからしたら少し想像しづらい部分かもしれませんね。

「そこまでか…君にとって彼は何なのだ?」
「別に浮いた話も特殊な因縁もないよ。ただあいつに生き生きとしてほしくてな」

▲ 正確に言えば、当時セリカを妬んでいた元宮廷魔導士団の魔術師『塔』のアンリエッタが、グレンのいた村の人々をリッチ化させたことにより、いたはずの身内は亡くなっていた。

グレンの実力は教師らしく努力の賜物

ともあれ、こうした人体実験な過去を主人公が持っていると、ラノベ、ないしはアニメ的に「人体実験被験者=最強(凶)の能力所持者」の線を探ってしまうところでもあります。リィエルもその恩恵を受けていますからね。

でも、グレンの持つ世間的には三流だけど魔術師殺しとしての屈しな実力、早熟な【愚者の世界】の構築、果ては優れた戦術眼や分析能力など、グレンの諸々の最強に近い特化能力が人体実験のおかげかといえば、実際はほとんど関係がなかったりします。

人体実験は、グレンが珍しい魔術適正「変化の停滞・停止」持っていたことから、アンリエッタが不老不死関係の研究で行っていたものです。

この人体実験は、確かにグレンの記憶を復元できないまでに破壊しました。が、それ以外の廃人化であるとか、言語障害であるとか、そうした後遺症は奇跡的になく、グレンの収容されていた設備の数々が“一般的な魔術工房によくある設備の数々”とセリカの眼で描写されている辺りからも、主人公らしい、新しい最強(凶)の力を今後のグレンが得るようなことはおそらくないんでしょうね。


▲ 7話のこの鍛錬ギャグは結構ガチw

そのためグレンの魔導士としての実力はほとんど努力の賜物とも言えて。それはとても生徒を思いやれる良い教師らしいです。実際、不幸な生い立ちはどうであれ、魔術大好きな気持ちのままにセリカから魔術を学んでいったグレンは元勤勉家でした。(もちろん、強いて言うなら、人体実験を受けていたおかげで、セリカという史上最強の魔術の師匠と最大の援助(それから家族)を得た、ということもできるのだけれど。

ただ、何らかをきっかけにして後遺症が発症したり、空白10年間の記憶が戻り、魔術適正が平凡から“優良”になるとか、グレンが強化される可能性が全くないわけではないので、それはそれで楽しみだなぁと個人的に思います。グレンの周囲は人外級のセリカやアルベルト、リィエルをはじめ、感応増幅者のルミアに、十数年に一度の魔力容量を持つシスティだったり、かなりハイレベルな強者揃いですからね。(ちょっとリゼロのスバルを思い出した。)