けものみち

けものみち/6話感想 めちゃくちゃ丁寧に描かれたイオアナと花子のありし日の話 ヴァンパイアは竜に勝てない

けものみちも6話。折り返しですね!

深夜アニメはこの辺りになると、主要キャラがあらかた登場し終えているので骨休め的な話になったり、主人公視点からがらりと別視点に変わることも多々あるのですが、けものみちでも例に漏れなかった様子。

▲ 今回のアイキャッチ。絵がお手本のようにほんと綺麗

今回の話は、MAOを召喚したイオアナの視点になってます。

「召喚されたが城から逃げ出し この手配書の…」

けものみちはコメディ寄りの作品ではありますが、作画が非常に良いタイプの作品なので、こういった丁寧な話も映えますね~。

「お前の役目はコイツを倒すことだ」
「ふっふふ…ふふふふっ…ふはははははっ!」

「言われなくてもやってやるぜ!ケモナーマスク!」

けものみち/5話感想 まさかの魔王としてMAOを召喚 勇者召喚はあれど魔王としての召喚、さらに同時召喚となると人も増えたし、ペットショップ経営の夢も近い! ……というわけもなく、結果だらだらして過ごしていた、もとい三歩進んで四歩くらい下がっ...

6話の概要

四大公爵家の一人イオアナは、召喚したMAOに多大な期待を寄せていた。

MAOはアルテナが召喚した、現在行方知れずの源蔵ことケモナーマスクとは因縁の相手であり、やる気に満ち満ちているからだ。

イオアナにも似たような因縁の相手がいた。

それは同じく四大公爵家の娘であるリンダブレアこと花子だった。

ロリっ子バトル

「勝者 ファフニール・ギルドメラグ・リンダブレア」

今回は回想話なんですが、イオアナはかなり可愛らしい感じでしたね。花子はあまり変わらない。(笑)

どうやら何度戦っても勝てなかった相手だったようなんですけど、イオアナはフェンシングっぽい格好で、花子は得物がなし。

戦いの場所は地面が土で、花子は決まってドーンのポーズ。

決闘ってどういう風にやりあったのか地味に気になります。普通に見てると、「尻もちついたら負け」みたいな内容にも見えますからね。

子供らしいといえばそうなんですが、魔界とはいえ子供同士の決闘はそこまでむごたらしくないということか(´∀`*)まあ、名家同士の戦いですしね。変な争いに発展しないよう配慮されているんでしょう。

「ご馳走様でした!」
(こんなヤツに負けるなんて…)

「じゃあ始めますか?」
「あ、あぁ」

イオアナも性格か、子供らしかったというべきか、再戦のためにわざわざ弁当をあげて花子のお腹を満たしてあげているのが微笑ましいです。子供って目的のためなら手段を選ばないところありますよね。

カーミラは昔もへっぽこ

(カーミラの噂は聞いている。とんでもないポンコツ家臣だと。さすがのリンダブレアも持て余しているに違いない)

久し振りに会った花子にイオアナは、レッサーヴァンパイアであるカーミラを自分の従者であるローザと同じく上位のエルダーヴァンパイアにしてやると勧めます。

もちろんこれには作戦があって、自分の息のかかったエルダーをやって、花子の弱みを握ろうというもの。なかなか執念深いです。

結局花子からは「別にいい」とあっさり断られてしまったので、ではと、(イオアナの家はヴァンパイアを派遣しているため)我が一族の名折れになるので両者を戦わせて勝利したら認めてやると打診。

「いやいやいやいや。だからって相手はエルダーですよ?私絶対負けますって」

「カーミラ、私のお付きでいたいのなら頑張りなさい」

花子は承諾しました。料理のために。(笑)話、結構練られてるなぁと思います。

決闘は負け。でも……

「勝負ありましたね」

「まだまだ…」

「こ、こらやめろ!スカートを掴むな!」

「負けるわけには…!負けるわけには…!」

結果は負け。泣いても負けですw 戦闘シーンは鎌と斧の斬り合いでなかなか渋く描かれていて好みだったんですが、カーミラはやっぱりカーミラでした。

結局花子が土下座をすることにより、カーミラが連れていかれることはなかったのですが、……

「ファフニールは四大公爵家一の武闘派です。あの子が負けたまま当家が何もしなかったと吹聴されると家の者がうるさいもので」

「だから主として仇討ちでもしてあげようかと思いまして」

武闘派で知られるドラゴンとヴァンパイアじゃ、実力が違いすぎたようです。

敗因はイオアナが小物だったというか、リンダブレアの性格の鈍重そうな部分に隙があると見てしまったからか。武闘派とは知っているようだったので、イオアナの短慮というべきなのでしょうね。花子は決してお馬鹿な子ではないようですしね。(この後きっとお父様にでも怒られたんでしょう……)

なんにせよ、なかなかいい話でした^^

今後のけものみち

「オラッ!とっとと出てきて少しは働け!」

▲ 源蔵よりももはや面白いカーミラのぽんこつさ、もとい埋まり芸(笑)源蔵×カーミラの掛け合いは面白い

けものみちは作品の雰囲気通りコメディアニメとして評価されているきらいがあるので、この回想話は地味とか言われているようです。

個人的には好きなお話でしたが言わんとしていることは分かります。コメディアニメなら。でもコメディアニメにしては綺麗すぎる作画ですし、こういう話ももう少し練り込んでもいいんじゃないかなぁと個人的には思います。

▲ 縮尺をしっかり計算された背景と人物配置。イオアナ邸や尻姫様の城をもっと見たい。

ギャグパートも、シグレが剣を回収するにせよ、野獣殺しでジャーマン決めるにせよ、毎回同じなのでくどい感出てきましたからね。あまり顔も崩せない、背景の建築物にも魅入れるほど綺麗な作画なので、なおさらそういう印象が強いのでしょうね。

プロレス技は色々と組み込んでいるようなんですが、今後のMAO編でその辺りどうするのか、刷新していくのか気になるところ。製作サイドも理解はしているでしょうからね。(よし。尻姫様出そう、そうしよう)

「さぞご立腹かと思いますがどうか寛大な処置を。くっ…くくっ…」
「それはあの男次第です…」
「どうか ご決断を」

(絶対に見つけ出します!勇者様!)

▲ ほんとシュールすぎるw

もっと楽しむ方法

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