ありふれ

ありふれた職業で世界最強/ランキング2位の八重樫雫について クール剣士で実は乙女趣味な女子の照れっぷりはやはり強い

ハーレムアニメは星の数ほどありますが、主人公がいわゆる平凡系ではなく、オラオラ系であるというところでふるいにかけると1、2割にまで減るでしょうか。いや、2割もないかもしれません。

若干死語めいてますが、オラオラ系とは、勝ち気、短気、単純、傲慢、言葉や言動が暴力的、などといった男性の根源的特徴を強く性格的特徴に持つ、言わば粗暴な男性のことです。これもまた若干死語で、多少意味合いが異なりますが、DQNといった言葉もあります。

「パパー!」
「テメェ なにウチの子に八つ当たりしてんだ?あぁ?殺すぞ?」
▲ 身辺事情が落ち着いてからは、性格的特徴が強い諸々のアニメキャラクターの言動や台詞を拝借して(オラオラ化が後天的すぎるハジメの場合は大多数の少年と同じくヤクザの言動を過剰に意識している感もあり)、ギャグっぽく演技している節もあり

ありふれのハジメもまた、オラオラ系です。とはいえ、ハーレムをきちんと形成できる人は多かれ少なかれ頭の回転が速い人です。(芸人が度々そう言われるのと似た理由)あまりしっかり見たことはありませんが、鬼畜系と呼ばれる主人公たちも賢い人たちでしょう。

ハジメのオラオラは、先天性のものではなく後天的に、さらに非常に短期間の間に培われたものであり、また戦のない世界から戦もあれば魔物も存在する世界に転移してしまったというとびきりの異例もあったり。粗暴に見えるしれませんが、とにかくハジメは基本的に冷静です。その辺はユエが常日頃評価しているところですが、それはさておき。

ヒロインたちが女性としてとびきり可愛らしくなるのはハーレム作品の特色でもありますよね。恋は女を可愛く(美しく)するというやつ。(最近は男らしい少女をメインに添えた作品も散見していますが)クール剣士である八重樫雫が可愛らしさを全開にしているのもその例と言えます。

▲ 13話で香りを抱きしめないハジメに対して「ちゃんと抱きしめてやれよ」な雫。ここも割とかわいいw思えば、乙女ちっくだからという部分もあったんだろうなぁ

親友の好きな人は気になる

「いきなさい、南雲君のところへ」

白崎香織の親友である八重樫雫(やえがし・しずく)は、アニメ1期の最終話で、ハジメたちに同行するという香織を見送りました。

元々香織の恋心を知っていた雫としては、ただただ親友として見送ったにすぎません。みんなが見守る中、堂々とハジメに告白した香織です。変な気持ちが起こるはずもありません。雫はありふれでも屈指の常識人ですからね。

なんですが。

「それはやるよ。お前にはこれまで世話になった」
「ありがとう」

「世界一硬い鉱石を圧縮して作ってある。頑丈さや切れ味は折り紙付きだ」

親友があんなにも骨抜きにされてしまう彼という存在は、親友として、あるいは女として、(実際問題リアルの方でも)結構気になるところです。

13話の時点で、雫がハジメに対して友情以上恋愛未満のものを既に抱いているところは表現されているところでもありました。元々「香織や光輝がいつもごめんね」な関係を通してハジメと付き合いもありましたからね。

「あれはラスボス」
「えっ?雫ちゃん?」

▲ そんな雫をラスボスと称するユエは鋭い。web原作の方でも言っているので(第3章「宣戦布告」)、その辺は作者も分かっていたようです。

親友を抑えて人気ランキング2位

▲ Book Walkerのランキングページより(⇒サイト

ユエがラスボスと称したのは、webでも「?」をつけている辺り、まだ先を構築していない作者の暗示めいたものだったと思うんですが、結果としてはその通りになってます。

book walkerが行った人気ランキングで、1位がユエなのは分かるとして、2位が雫ですからね(笑)日米で行われたランキングなので割とガチです。

ちなみにアメリカでのユエと雫のポイント差が1000ptになるのに対して、日本でのランキングでは100ptと僅差で、雫の人気は特に国内で圧倒的な様子。

2位にのぼりつめた理由

「……私がお姫様とか有り得ない……大体、王子役が何で光輝や龍太郎じゃなくて……ブツブツ」(第六章「目覚めてさっそく」)

上はフェアベルゲンの樹海内で、“理想の世界”を見せられた雫のつぶやきです。色々ツッコミどころはあるとは思いますが、王子様はハジメでした。

雫は実のところ、クールな言動とは裏腹にだいぶ乙女ちっくなところのある少女でした。また、好意と嫌悪が逆転してしまう後に訪れる迷宮の仕掛けによりハジメを嫌悪していたことで、自分の気持ちに気付きます。

恋心を自覚してしまったことにより、雫のハジメへの態度は豹変します。夜の素振りで、ハジメの姿を思い浮かべてしまっては「ちがーーうっ! 友情バンザーイ!!」と叫ぶほどには。(笑)

それから雫は七章にて、己自身と向き合う氷結洞窟にて殺されそうに。その際救出に訪れたのがハジメでした。

「そう、ね。少し休憩が必要だわ。と言っても、貧血はどうしようもないから再生魔法を使ってもらわないと、どちらにしろまともに動けないだろうけど……というわけで南雲くん、よろしくね?」
「あぁ?」
「抱っこしていってね?」
「……八重樫、何かちょっと変わったか? 遠慮がなくなったというか、図太くなったというか……」(第七章「雫の本心」より)

ハジメがいたことで無事に雫は試練を突破。背中におぶられながら、“眠気に勝てずに”という恥ずかしさを隠してのシチュエーションながら、ついにハジメに告白するのでした。(みんな元は学生だからなんでしょうけど、告白多いなぁ……w)

それからはだだ甘ですw

「南雲君は凄いわね。戦う術を持ってないと思ったのに錬成を極めてこんな凄い物を。私の体の一部として使わせてもらうわね」

▲ こういうちょっと恥ずかしめなセリフを言い合える仲は、一つの理想的な男女の仲ですが、ありふれの場合はガンアクションなアニメだからこそかも(西欧なセリフ回しの影響によるもの)

元々ユエとは別の種類のいいムードを漂わせていた二人です。恋心を自覚し、告白するまでの過程を描いていることも、2位になった理由の一つでしょうが、人気になるのも頷けるところなのかもしれませんね。元々の優男なハジメと美少女だけど少々お節介焼きな香織がお似合いに見えたように、乱暴者に見えてその実話せば分かる変貌後のハジメと理性的で常識人な雫のカップリングは見ていて確かにお似合いですからね。


▲ 雫が自分の恋心に素直になり始めた氷結洞窟のシーンを描いている9巻

アフターストーリーでもかわいい

ちなみに無事恋人になっているアフターストーリーではもっと可愛らしい雫の姿を見ることができます。

アフターストーリーはいわゆる「帰還後」の世界ですが、雫の家がまさかの忍者の家系であり、ハジメが八重樫家の人たちの忍者な攻撃を軽々といなすシーンも含めて楽しむことができますよ。

「居間には絶対に何かあるだろうし……っていうか、ハジメを襲っている時点で、私は凄く怒っているんだから! ハジメとは、食事の時間まで、私の部屋で過ごしてもらいますぅ! 邪魔したら、ぜ~ったいに許しませんからね!」

きっと天井裏とか軒下とか、壁向こうに潜んでいるであろう家族に、雫は大声を張り上げた。(ありふれたアフター「八重樫流の秘密」より)

もっと楽しむ方法

ありふれた職業で世界最強は、動画ストリーミングサービスのサイトで一気見することができます。

動画ストリーミングサイトとはようするに、「月々いくら払ってアニメ見放題できる」というサイトのことですね。(視聴できるアニメは各サイトにより異なります)

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一つデメリットを挙げるなら、見すぎてしまうことなので、そこだけは注意してください。(笑)また、見たいアニメが配信しているかどうかあらかじめチェックしておくのも、無駄遣いを防ぐ有効活用の方法ですね。

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