転スラ

転スラ/18話感想 フォビオにティアにフットマンに脇役大奮発!当て馬を当て馬のままにしないことって大事

17話感想では公式のキャラ紹介にも載っていない中庸道化連のティアの方に注目してみて、今後の活躍は控えめかもと残念がったりしてみましたが、

「やっぱり強い者が魔王にならないと間違ってるよね!?アタイもそう思うよ!その点フォビオ様なら適任だよねー!」

ティアは18話でもガッツリ活躍してくれましたね!

「さすがは脳が筋肉でできているカリオンの部下ですねぇ」
「簡単だったねー」

やっぱりティアは声優さんとマッチしつつ、好演にもなった良い例だと思います。(あれだよね、つまり日常系アニメのヒロインや元気っ娘をする本渡楓さんのような声質は、この手のナチュラルダークなキャラと合うということ)

▲ 改めてコミック版を読んでみたらしっかりティアの場面あった(笑)

フットマンも良かったですね~!

「従えるとはつまりカリュブディスをその身に宿しご自身と同一化するということなのですよ!」

フットマンを演じている方(川田紳司さん)も公式のキャラ紹介には載っていないのですが、好演でした! NARUTOの油女シノなんかをしているベテランの方とのこと。

楽しい入浴シーンも引き続きあったそんな18話ですが、アニメの楽しみが転スラの脇を固める一人であるフォビオにもしっかりスポットを当てていましたね。

当て馬フォビオ

獣王カリオンの部下であるフォビオって、いわゆる「当て馬キャラ」感の印象が強いキャラです。主人公勢などに負けて悔しさのあまり、禁断の何かしらに手を出して過ちを犯してしまうっていう。実際そのまま。

「偉そうに。この町はこんな下等な魔物に従うのか?雑魚ばかりだと大変だな。ミリム様に気に入られているからと調子に乗るなよ」

「きっと後悔させてやる…!」
▲ 17話のフォビオだけを見ると、まさにって感じ

原作でも言動のチンピラ感のままに、物語上で破滅的な危うさを持った敵将として描かれている魔人です。アニメ初見の人は、17話でとくに疑いもなくそういうキャラなのだと察したでしょうね。

部下からの冷静という評価

「カリオン様に迷惑はかけられねぇ。三獣士の地位を返上し野に下るとお伝えしてくれ」

▲ 野に下るっていう表現好き

ですが、アニメではフォビオにもう少しメスを入れてみたようです。

・三獣士をやめること
・部下たちを労うセリフ
・カリュブディスが封印されている地に赴く

具体的にはこの辺り。自分の地位を捨ててまでということで、結構真剣な話になってます。

また、フォビオの部下たちは原作では連れ立っているだけのモブキャラでしたが、アニメ版ではいくらか絡ませてきていましたね。

とくに猿顔の獣人の忠臣っぷり・敬語の使いっぷりは、猿顔に忠実+大柄な体つきなだけになかなか存在感があって、シンプルながらフォビオは部下から慕われている人となりも分かるキャラになっていましたね。

「なりません!フォビオ様!」
「俺は最初から面白くなかったんだ。なんでオークロードのような雑魚が魔王に抜擢されるんだ…」

「ふざけるな!新しい魔王が必要だというなら俺が…!」

明らかに格上も格上であるミリムに目に物を言わせてやりたいという激情をベースに話を進めてしまうフォビオを冷静というには、獣人特有の本能・武力優先的な先んじる部分や、猿顔の部下のフォビオに対する信頼のバイアスが少しかかっているけれど、

それが分かる部分も含めて地味ながらいい1シーンでした。フットマンたちは脳筋だとばっさりいっちゃってますけどね。(笑)

「いいだろう。カリュブディスの力我が物としてやろう」

▲ ここはだいぶイケメン

カリュブディス戦となる19話では、出番の少ないガビルやゲルドなどの魔物も活躍するはずです。この分だと脇を固める彼らの活躍が楽しみですね!(´∀`*)