本編が23話で終えることにも驚かれたようですが、24話が外伝だったことにも驚いた人は多々いたようです。
▲ 筆者は次がヴェルドラ日記だというところにちょっと驚き。(笑)最終話のあと、外伝1個で終わると思っていましたからね。
一般的なアニメなら、放送の終盤では、だいたい強大な敵と戦うなり、最大の危機を迎えるなりしてクライマックスシーンを昇華してから終わりますもんね~。(もちろん本編のみで)初見であれば、そういう既成のセオリーたちと示し合わせつつの考察&視聴になるでしょうしね。
個人的には、構成におけるセオリーはあまり気にせず、ブツ切りしてもいいよーなんて思います。同じ展開ばかりだと面白さ3~4割減しますからね。
原作に忠実であれとは特に言いませんが、絵が綺麗で、丁寧に作れていれば、おおかた個性は持てます。つまりアニメ化するとどの作品もいつも同じような個所がカットされている、ということでもあります。もちろん個性を生むことで(大)ヒットするのかは別ですけどね。
シズの過去
さて、残すところ2つの外伝のうち最初の1話は、ディアブロとシズとの出会いを描いたお話でしたね。
過去話ですが、アニメ用に新規に書き下ろした話のようで、シズとディアブロの昔話――シズがディアブロに初めて出会い、そして助けられた話になっていました。
具体的には、シズは勇者クロエから抗魔の仮面をもらったあと、冒険者組合(自由組合の前身)で冒険者をやりながら後進を育て、そして寿命が近いことを知った矢先にヴェルドラの調査でテンペストに訪れるわけですが、この話はまだシズが冒険者として現役だった頃のお話のようです。
語りとしてはありますが、確かシズの当時のエピソードは物語としては描かれていなかったと思うので、貴重な1話になっていますね。
ディアブロが謎の男としてクローズアップしていた理由
ディアブロ記事でも書いたように、筆者はディアブロのことは悪魔の意識だけが存在できるような何かしらの場所で“遠見”して終えるだろうと思っていましたし、実際23話ではそうなりました。
「もっとも、私が誰であれ、あなたには関係のないことでしょう」
「確かに関係ない…だけどあなたを野放しにするのはあまりに危険よ…!」
が、実際は外伝、さらには本来なら亡くなっているので関わりがなかったはずのまさかのシズとの組み合わせできました。アニメ版転スラには少し足りなかった冷徹さや無慈悲さもあり、シズを助けるような味方にすると頼もしくもあるキャラ的にはおいしい感じも十分に伝わってくる内容でしたね。
「その仮面…その時間圧は…まさか、無限!?無限だと!?その仮面、時を超えているとしか思えませんねぇ。そんな代物を扱う人間がいるとは」
▲ この仮面は勇者クロエから。おそらくこの仮面の魔力制御以外の性能は初公開
残念ながら話的には後付けの新規話ということで、本編に影響を与えるような真新しい要素は特別なかったんですが、ディアブロは魔法使いタイプで、そんなにガツガツ斬り合うタイプの仲間ではないので、そういう意味では珍しいディアブロが見ることのできる回にはなっていました。
「本編が一区切りしたら外伝」という構成もあり?
今回はアニメオリジナルという回でしたが、謎あり迫力あるバトルありと、視聴者にはなかなか好評だった様子。リムルは本編ではあまり苦戦しませんでしたからね。(笑)(2期が始まるとそこまでもない)
元々キャラが多くて、今回の外伝のような、サブエピソードには事欠かない転スラですから、発表された2期では外伝も挟みつつの変わった構成の放送ならより面白くなりそうだなぁとちょっと思ったりもします。(2期決定は決まっていたようですし、2期はやっぱり2クールでしょうか?)それにしてもヴェルドラ日記も楽しみですw