転スラといえば、リムルにシオンにシュナに、ベニマルにランガに……
あれ。一人誰か忘れていませんか?
あまりにも忘れていたら、「我、少し寂しい」といって暴れまわられてしまうかもしれませんから、ときどきは、かのお竜様を思い出してあげてください。(笑)原作も読み進めていたら、濃い~も濃い~キャラなので忘れるなんてこともないんですけどね。
ヴェルドラなくして盟主のリムルも国王のリムルもいない
「ほほう…我をハゲ呼ばわりするか。いい度胸ではないか」
アニメ版の1話と2話で大活躍をしていたヴェルドラ。
転生したばかりで右も左も知らないリムルに、世界観やスキルのことなどいろいろとご教授し、さらには相互に名づけをして、あえて喰われ、(リムルはしばらく知らなかったけど)魔素を譲渡することで、リムルの魔物としての力を飛躍的にアップさせました。
「久方ぶりの客人だと思って下手に出てやったがどうやら死にたいらしいな」
「(すいませんすいません!思ったことが伝わるとは思わず!自分口もなく目もない状態でして…)」
「ハハハハハハ!我の姿を見ての発言かと思ったが目が見えないのか。よし見えるようにしてやろう」
▲ 謝ればしっかり許してくれる、竜種のなかでもいいヤツ(?)
(割とガビル並みに。あ、ということは、竜種はお調子者…)お調子者な言動からすればちょっとかけ離れていますが、大型の威厳ある黒竜の見た目通り、ヴェルドラは世界に4種しかいない竜種の内の一匹であり、巨人族の魔王であるダグリュールとタイマンを張れるほどの実力がある竜です。
そんなリムルの最強魔物兼最強主人公の原動力にもなったヴェルドラですが、残念ながら出番は封印されていた洞窟内で終わり、2クール放送であるにしてもアニメで見ることはなくなりました。(24話の外伝の内容が、ヴェルドラとイフリートの胃袋内でのやり取りになるのかはまだちょっと不明ですが、そうなればいいなとは思います)
気になるのは、ヴェルドラがリムルの胃袋内からいつ出てくるのか、というところ。
ヴェルドラの開放時期
アニメで放送したのは、召喚された子供たちの魔素を安定させるため、ラミリスのいる精霊の棲み処に行ったところまで。現在22話放送の段階・最終話である23話のカットを公開しているところなので100%正確ではありませんが、ひとまず表の物語の進行はここでストップです。
ヴェルドラの登場は、この割とすぐです。惜しかったと言えば惜しかったのですが、「リムル(覚醒)魔王化」という物語中一番といっても過言ではない見どころが控えているので、仮に2期が放送したら、少なくとも5話以降くらいでしょうか?
▲ 封印した張本人であるクロエには後々仲間として再会するけど、さすがに苦手意識を持ってた
リムルは魔王になり、『大賢者』から『智慧之王(ラファエル)』への進化をはじめ、各スキルの性能が大幅にアップしました。それにより『無限牢獄』の解析が一気に進み、ヴェルドラを解放することができたのでした。(ちなみにリムル曰く『大賢者』のままだったら100年はかかったそう)
お前誰だ!?な人型ヴェルドラ
暴風竜 ※公式閲覧推奨 pic.twitter.com/QZ0EDkhjDx
— やっこ (@yakko_slime) 2017年10月23日
解放といってもヴェルドラは本来の竜の形態で登場したわけではありません。当然と言えば当然です、あんなバカでかい大きさの竜がテンペストの国に滞在するとなると、いろいろと問題が出てきますからね。(笑)
で、人型になって登場するわけなのですが、依り代としてのベースはリムルのシズとよく似た分身体であったはずなのですが、思念体のヴェルドラを移行すると、2mほどの身長、精悍な顔つき、がっしりとした体格に。戦い好きなヴェルドラらしい感じの屈強な青年で登場します。
▲ GCノベルズでの人型ヴェルドラ。文章的には美丈夫という表現がされていますが、口調が「クアーハッハッハ」な影響を受けてか八重歯をはじめ、そんな感じの人物像になっていますねw
そんなヴェルドラですが、この人型モードのヴェルドラに「お前誰だ!?」と筆者は第一印象を持ちました。(笑)人型形態が少女になる竜なら割といくらでもあるのですが、少年それも青年になる竜という話は、なかなか探すのは苦労しそうです。
番外編のヴェルドラが“お好み焼き担当”で最高に面白い
「クアーーーッハッハッハ! 間もなく焼ける故、順番に並ぶが良い。それと、忘れずに部位パーツを持ってくるのだぞ!」
ヴェルドラだった。
ヴェルドラが鉄板で、お好み焼きを焼いているのである。
その鉄板はどうしたとか、火力はどうやっているの? とか、そんな細かい事を考えてはいけない。
ヴェルドラだから、なんでもアリ、なのである。(web番外編04より)
解放後のヴェルドラは、リムルの頼もしい盟友ないし、悪意なきトラブルメーカーな一員として物語を盛り上げてくれる存在になっていくわけですが、とくにwebで公開されている「番外編 -未知への訪問-」では、主人公の一人となっていることもあって、ヴェルドラをここぞとばかりに堪能できる話になっています。
この外伝は、ヴェルドラ、ラミリス、ベレッタの三人が、異世界に行ってしまうという話です。転移した世界は、人間のサイボーグ化を可能とし、核エネルギーを兵器として使えるくらい文明が進んでいるけど、そのために環境汚染が極限まで進み、限られた人間だけが住むことを許されるユートピアな都市を巡って人vs人で紛争が絶えない世界です。
▲ ベレッタは、ラミリスを守る人形のこと。元々守護していたゴーレムをリムルが破壊してしまったので、その代わりに作成した。現代人らしく、魔鋼製の球体関節人形製。
ヴェルドラたち3人は、異世界で住人たちとゆるりと接点を持ちつつ、俺TUEEEをします。もっとも、転送された異世界は魔素量が少ないので、だいぶ能力に制限がかかっているのですが、それでも最強と言われるサイボーグたちと余裕をもって戦えるくらいにはべらぼうに強い存在です。
技術の推移を駆使して音速の早さで動ける彼らや、光の速さで射出される諸々の武器を軽くあしらってみせるその様子は、面白おかしいの一言です。(笑)スキルがないので、本編の人間たちの方が強そうですが、どうでしょうね。
この外伝は時系列的には、既にリムルが大魔王となり、元の現代日本に分身体として帰還できたあとの話です。最終話まで本編を読んでからの方がもちろんいろいろと辻褄も合いますが、そうでなくとも楽しめる話になっています。