メタグロスは600族としては変わり種です。ドラゴンじゃないですからね。バンギラスも同様にドラゴンではありません。
2匹とも第二、第三世代という結構古い世代の生まれで、以降の世代では600族は一様に必ずドラゴンです。
一応第三世代にはボーマンダというドラゴンもいるので、「ドラゴンは600族として必ず出るが、2匹目のドラゴン以外は出るか分からない」というのがドラゴン以外の600族の立ち位置としてあります。次にドラゴン以外の600族が出るのはいつでしょうね。
▲ う~ん。メガの方もかっこいい。(公式ORASより)
ともあれメタグロスは人気ポケモンの1匹ですよね。見た目が良すぎます。メガメタグロス含めてポケモン的でないという言い方ができるくらい完成もされてます。少年心も大人の童心もがっしり鷲掴み。というわけで、今回はそんなメタグロスのレイド対策ですね。
目次
星6メタグロス(鋼・エスパー)の強さについて
開幕高速移動
メタグロスでまず厄介なのは開幕に「こうそくいどう」を使う点。素早さを2段階上げる技ですね。
実数値では316、補整がかかると346まで上がります。レイドポケモンで抜くのは現実的ではありませんね。
ともあれ、え、高速移動?って疑問に思うところではあります。
上からひるみ
で、積んだあとに繰り出されるのが、タイプ一致の「アイアンヘッド」「しねんのずつき」です。
アイヘが3割で、思念は2割でひるみます。開幕の高速移動はこれを狙ってるわけですね~。この戦略でいくのならコメパンが候補から外れるのも分からなくはないです。(単なる意外性狙いかもしれないけど)
ちなみに「ヘビーボンバー」も搭載していますが、特性は体重を半分にする「ライトメタル」です。それでも225.0kgあるとはいえ、いよいよひるみマシン。
爪とぎ*2、攻撃値135
それと「つめとぎ」*2が搭載済み。攻撃と命中を1段階上げる技ですね。
思念の命中も100%になります。攻撃値は135もあるので、2回分を放置すれば普通に痛いです。
ひるみ戦法は、見た目がめちゃくちゃ完成度の高い600族が、ということでなんかせこい戦法にも見えますが、最低限以上の強さは保証されていますね。
星6メタグロスの技と種族値
しねんのずつき
アイアンヘッド
ヘビーボンバー
つばめがえし
固定:こうそくいどう 開幕
固定:アイアンヘッド 残り体力8割
固定:つめとぎ 残り体力4割、残り体力2割
特性:ライトメタル
「しねんのずつき」は威力80命中90のエスパー物理技です。2割でひるみます。
「アイアンヘッド」は威力80の鋼物理技。3割でひるみます。残り体力が8割を切っても一度使います。
「ヘビーボンバー」は体重差で威力が決まる鋼物理技。特性込みでメタグロスの体重の1/5の45.0kg以下だと最大火力の120に、56.2kg以下だと100になります。
「つばめがえし」は威力60の飛行物理技。必中技のサブウェポンですね。「こうそくいどう」は素早さを2段階上げる変化技。開幕に使います。
「つめとぎ」は自分の攻撃と命中率を1段階上げる変化技。残り体力が4割と2割を切った時にそれぞれ使います。
特性の「ライトメタル」は自分の体重を半分にする特性。上でも触れましたが、わざわざヘビボンの威力を弱くしてます。レイドは夢特性ポケモンの捕獲という意味合いも一応あるので、その辺が理由として強そうです。
種族値は以下。
HP | 80 |
---|---|
攻撃 | 135 |
防御 | 130 |
特攻 | 95 |
特防 | 90 |
素早さ | 70 |
合計 | 600 |
技のタイプ相性
エスパー・物理:しねんのずつき⇒格闘、毒
鋼・物理:アイアンヘッド⇒氷、岩、フェアリー
鋼・物理:ヘビーボンバー⇒氷、岩、フェアリー
飛行・物理:つばめがえし⇒草、格闘、虫
タイプ範囲はそこそこですね。
定番内だと、テツノカイナ、コライドン、コノヨザルが抜群。
定番外では、ブリガロン、ジャラランガ、テツノブジン、テツノドクガ、フシギバナ、ムゲンダイナ、白馬バドレックス、ハルクジラ、テツノイバラ、テツノイワオ、ハバタクカミ、ラランテス、ジャローダ、ハハコモリ、テツノイサハ、オーガポン草水炎など。
バフ・デバフ解除
バフ・デバフ解除はどっちもありません。いいの?
メタグロス(鋼・エスパー)対策ポケモン
メタグロス戦ではまず、鋼・エスパーから抜群をつかれないポケモンを探ります。
次いで、上を取るのは現実的ではないので、ひるみ対策として「おんみつマント」を持たせたいですね。もしくは「トリックルーム」を使わせるのもあり。
バフ・デバフ解除がないのもあって総評としてはあまり打開難易度は高くないレイドですが、放っておいたら攻撃はちゃんと痛いので注意。
アタッカー
定番内だと、マリルリ、ミライドン、ソウブレイズ、ハラバリーが生き残り。マリルリは持ち物は貝殻の鈴でしょうし、腹太鼓後にひるむときついでしょう。
どれも勝率的にはそこそこという印象を受けますが、ソウブレイズは「クリアスモッグ」を使えば戦況を楽にできますね。
定番外ではサーフゴー、ヒスイヌメルゴン、ディアルガ、ネクロズマ日、ブリジュラス、ドドゲザン、テツノカシラなどが浮沈艦拓。ヒスイヌメルゴンとブリジュラスは攻撃デバフ持ち。とりもげは変化技のデバフはサポ以外ではあまり使わないので選出率が低めですが、ブリジュラスは延々と防御が上がるので、その間に金属音が入れられますね。
▲ メタグロスは攻撃するたびに防御をあげてくれるペア演舞系(?)ソロレイド。金属音*3(入るまで)⇒いけドン⇒ラスターカノン連打しただけ。等倍でもいけるでしょうね。
ディアルガやネクロズマ日食はトリックルームを使うとひるみ作戦は封じられます。どちらも技枠は開けやすいので持たせるのもいいと思います。
ハッサムやヒスイダイケンキもいい感じ。どっちも攻撃デバフがあります。ただ、ダイケンキの方は「ヘビーボンバー」がきます。
等倍拓だと、ミュウツー、ミュウ、ガブリアス、ギラティナ、ザシアン、ザマゼンタ、レシラム、ウガツホムラ、カイオーガ、ウネルミナモ、タケルライコ、グラードン、レックウザ、ガチグマ、グライオン、パルキアなど。
攻撃デバフ持ちもちらほらいるので戦えるポケモンは多め。気になるのは序盤のひるみですね。攻撃デバフももちろん欲しいですが、隠密マント持ちであるのも優先的な選考基準にするといいかと思います。
あと、物理耐久が高い方が安心なのは言うまでもありませんから、とりもげ的にはトリックルーム役になりつつあるパルキア、火傷マンのウガツホムラにザマゼンタあたりも手堅いところ。藍の円盤出のレイド名手な感もあるグライオンも◎。
サポーター
サポーターは物理対策ですね。
バフ・デバフ解除がないので安心して戦えますが、上を取るのだけは難しいです。(もちろんできなくはないんだけど、現実的な部分では)
ただ、ひるみ戦法は素早さ依存の戦法なので「トリックルーム」の優先度は上がります。せっかくなら使わないとね。
トリックルームの使用頻度は少ないので、サブサポーターに使わせるといいかと思います。
HBヤレユータンでの対策
1匹目はヤレユータンです。かなり久しぶりのトップピックになりました。上でサブサポーターと言ったばかりですが、ヤレユータンは違いますね。
トリックルーム⇒応援防御⇒リフレクター⇒挑発⇒冷や水連打で完封。トリックルームは適宜かけ直します。
特性の「せいしんりょく」でひるむこともないので、光の粘土を持たせられます。もっとも実際にくるのはヘビボンなんですけど。無念。
HBハギギシリでの対策
2匹目はハギギシリですね。こちらも久々のピック。とりもげ的には代表的なサブサポーターで、サブサポーター四天王かも。←?
流れはヤレユータンと同じで、トリックルーム⇒応援防御⇒リフレクター⇒挑発⇒冷や水連打しながらトリックルームをかけ直して完封を目指します。
ヤレユータンと違うのは、「せいしんりょく」でないことですね。
B振りヤドキング、B振りガラルヤドキングでの対策
3匹目はヤドキング。挑発はありませんが、トリックルームと言えばなサポーターですね。
トリックルーム⇒応援防御⇒リフレクター⇒冷や水連打しつつトリックルームをかけ直して封殺。ガラルの方はリフレクターがなくて挑発があります。どっちでもいいですね。
あとは「せいしんりょく」のスイクンや、隠密マント持ちの物理サポーター陣です。物理耐久が結構欲しいにしてもそこそこいると思います。
600族の意地……なのか?
そんな感じで、メタグロスのレイド対策でした。
トリックルーム軸ということでサブポケモンを活躍させてみましたが、このレイドはそれほど脅威に感じてないブルベリレイドの代表格かもしれませんね。もっとも罠に面白いくらいはまるのが野良民であり、このメタグロスに関してもそうです。
思うままに戦局が進まない場合は、ひるみが頻発しているのかもしれません。それでもしょせん2~3割頼みに過ぎず、勝てることは勝てるので、やっぱり難易度は低い部類ではあるんですけど。
ただ、物理耐久そこそこ~低いポケモンが弱点をつかれて勝てるほど甘くはないです。そこは火力の高い600族ですね。