猫が金持ちや悪役、あるいは魔女とともにいることが多いなら、犬は貧乏な家庭や、その物語の主人公や、老人とともによくいます。
別に猫自体が常々悪性の強い動物として描かれる、というわけではありませんが、少なくとも犬の方は主人を裏切らない忠義に厚い部分から、(悪役が飼うドーベルマンなどは除いて)善性の強い動物として描かれることがとても多いです。
転スラでの「お犬枠」であるランガもまた、主人公であり、名づけをした主であるリムルの行くところ常に一緒、犬の忠義心の例によって忠義を体現しているキャラの一人です。
「我らの忠義は我が主ただお1人のものでございます」
親子ともにかなり力の入ってる狼ボイス
ヴェルドラが消滅したことにより均衡が崩れたジュラの森で、「牙狼(がろう)族」は、覇権を握るべくゴブリンたちを襲撃していました。
「貴様の仕業か。――矮小なる魔物の分際で…ひねりつぶしてやる!」
▲ ランガの父親。右目に傷がある。親子そろって渋すぎ・かっこよすぎなボイス
ゴブリンのなかで一番の戦士だったリグルの名づけの由来である兄リグルも倒し、戦いは既に優勢も優勢、あとは残党狩りというところでしたが、それは3話のゴブリンに助勢したリムルによって阻まれます。
それは当然です。リムルは、当のヴェルドラから名づけをしてもらった存在なうえに、ヴェルドラを捕食し、体内にはヴェルドラの膨大な魔素もあったわけですからね。
「よしお前は嵐牙!」
このリムルとの戦い以降、忠誠を誓ったランガは「嵐牙」という名前をもらい、一族は「全にして個」ということで、一族はみんな牙狼族から嵐牙狼族(テンペストウルフ)に進化しました。
おそらくヴェルドラ以外では唯一ファミリーネームをもらったランガは、そのためにヴェルドラと同じくリムルに一番近しい存在とも言えるかもしれません。
▲ リムルと二人でのカットも結構ある
この狼強すぎる
序盤に仲間になったからといって、ランガは弱いわけではありません。むしろ強すぎる方。(笑)
もともと魔法の類(魔素を消費して使う攻撃)は使えなさそうな、リアルな狼種に近いランガでしたが、テンペストウルフになってからは魔法も使うように。その一つが、13話で見せた凄まじすぎる範囲攻撃「黒雷嵐」(デスストーム)でした。
この技を受けたオークたちはもちろん、壊滅。
▲ ガビルがきたときの面白い絵。(あのガビルのノリじゃそりゃ怒るよなっていうw)リムルを謗るとデスストームが来るので注意しましょう……w
とはいえ、魔法攻撃を使うのは主に唯一角をはやしているランガで、ランガ以外のテンペストウルフたちが使っている感じはありません。ですが彼らがゴブリンとペアを組んでゴブリンライダーとして戦いに臨むにあたって、ゴブタも召喚していますし、ランガも習得している『影移動』はみんな所持しているのかもしれません。
また影移動で潜んでいることも多いランガは他の魔物とそこまで絡みがなかったりしますが、ゴブタの力量と才能は認めていて、やがて『魔狼召喚(オレニチカラヲ)』を習得したゴブタ専属の狼ないし“同一化”したゴブリンライダーとしてコンビを組むことにもなります。
「ワッショイ!ワッショイ!」
「高いっす!」
「さすがはゴブタ。我が見込んだだけのことはある」
結構ネタ要員だけどかわいい
「遠慮はいらぬ、我を連れていけリグル殿!」
「(おぉ!カッコいいぞランガ!)」
「ハッハッハッハッ」
「(それが無ければもっとな)」
そうして頼もしい屈強な魔獣といったランガですが、しっかりシベリアンハスキーでもあるようで、ときどきわんわんお要員になります(⌒∇⌒)
「ちょっとは迷惑を考えろ!」
「も、申し訳ありません…」
「ああああああーーーー!」
「我がある、じーーーー!」
力のセーブの具合が分からなかった序盤は、リムルと仲良くじゃれていました。(笑)好きなシーンの一つw
リムルがとりわけ懇意にしていたこともあるのか、シズとも真っ先に打ち解けていました。というか、まんま犬ですw癒される。
リムルからくっついて離れないのはかわいすぎなシオンもそうですが、影移動のスキルで常にリムルの影に潜んでいるランガは、シオン以上にくっついて離れていなかったりします。(一応、影移動で潜んでいるときにリムルと魔力を共有していて、独自に進化を続けてもいます)