ありふれというと、やはりハジメの“キルヒーロー”な傍若無人っぷりが特徴なのですが、その程はアニメ化(または書籍化)に際してだいぶ緩和されています。
web原作でのハジメはスパイクで金持ちの顔を踏み潰したりと割と容赦がありませんが、アニメではカットされてますからね。そうした振る舞い(アニメの描写)は話が進むごとに減っています。(ただ、そんなハジメにユエやシアがそれほど苦言を呈することもなくついてきているのは、GJだと思う。従来の作品であれば、絶対一人は異を唱えるけどその一人である香織はアニメ中は“よその組”)
「分かった。もうお兄ちゃんでいい。贅沢は言わないからパパは辞めてくれ」
「やぁー!パパはミュウのパパなの!」
今回の11話でのミュウとの出会いは、なんとなくそんなハジメの当初の印象を思い出すことになる回でした。
11話の概要
「絶好のデート日和ですよ」
「前を見てないと転ぶぞ」
ウルの街での一件を終えたハジメたちは、ヒューレンに戻り、ギルドに報告しにきていた。
無事にステータスプレートももらうと、ハジメは実は約束していた、シアとのデート――ヒューレン観光へ。
「気配が小さいしやたら弱い。これは子どもだぞ」
だが、楽しいデート中に、ハジメは町の下から「子供で、生命反応が弱々しい」という不審な反応を感知してしまう。
海人幼女ミュウ
▲ うん、かわいい。
深夜アニメには必ずといっていいほど「幼女枠」というものが存在していますが、今回のミュウがそれに相当しています。
最初こそ、送り届けるに留まりましたが、シアに牙を向けたということで、容赦なくミュウを浚った人身売買の組織を壊滅させてしまいました。
最強ものでもあるとはいえ、なかなかにあっけないですw
キルヒーローが感動を呼ぶ理由
冒頭にも書いた、若干造語気味のキルヒーローな主人公たちの多くは暗殺稼業が多いんでしょうが、暗殺ものには子供の存在は不可欠です。
特にミュウのような、物心もろくについていないような精神的に未成熟の子供だとなおいいです。
▲ その辺の寂しいキルヒーローを象徴するOPのハジメ
理由はもちろん主人公がロリコン気質だから、と言うわけもなく(笑)、暗殺に身も心もやつした主人公が彼らとの触れ合いで「傷つき支え合う人の心」を取り戻すからです。何十年も前からある組み合わせだけあり、普遍的な感動を呼び込み、その過程は実に尊いです。
大人になってからの方がより感動は強いでしょうね。
ですがまだ17歳であるハジメの場合は、ミュウだけでなく先にユエがいて、シアがいて、変態は置いておいて……愛ちゃん先生がいました。
先生は8~9話で寂しい生き方をするなと言って、ハジメをキルヒーローから一人の生徒に落とし込んでくれて、不良生徒と熱血(というほど熱くはないですけど)教師という斬新な印象を与えてくれました。愛ちゃん先生が主人公的ポジションに見えたくらいです。アニメでは、この辺の演出を重視してみたようです。
「たまやー」
「どうだ?驚いたか?これが花火だ」
「花火怖い…」
▲ ミュウ(子供)に花火を間違って教えるのは、ありふれらしい感じ
ハジメはキルヒーローですが、感動を呼び込むはずの子供であるミュウとの出会いは割と後。(ヒロインの関係を進める要員の方がやっぱり存在理由としては強いのかも)人の心を取り戻す前に、ユエと言う「最愛の人」を獲得しました。時には人は、人の心を取り戻すことよりも最愛の人と愛をはぐくむことを重視し、優先します。さらにはシアや、ティオの存在だったり。
ありふれはキルヒーローものであると同時に、なろうもとい、ハーレム系統のラノベなので、こんなにたくさんもの好意の渦中にいるからこそハジメは素直に人の心を取り戻して「殺すのを止める」なんて言わないのかもしれません。(実際的には違いますし、そういうお話でもないですけど)ハジメに関しては、従来の“ありふれた”暗殺稼業もののように、簡単に、そして分かりやすすぎる行程で元の人の道に戻ってほしくないとは思ったりしますけどね。
「手伝ってくれるか?」
「どうやら大切が増えたようじゃの」
もっと楽しむ方法
▲ 今回のエンドカード。
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