アニメが初見ならただのお笑い要素、原作ファンなら出るのか? 出るのか? と期待していそうだった要素が、このシーマンこと「リーマン」です。
例のシーマンと同じくおっさん顔で、かなり存在感強いですよね。
そんなリーマンとのやり取りが原作(web)とアニメではちょっと変わっているので、ご紹介です。
「お前 話ができるんだって?」
「初対面だろ。まずは名乗れよ」
▲ ハジメに不躾な態度を取って何もなかった珍しい一人もとい一匹。元の魚は多分ハコフグ。ハコフグ可愛い。
とても唐突な初登場
「(ん?)」
「何見てんだよ?」
ライセン大迷宮の攻略の後(7話)、ハジメたちはミレディによって湖を通じて放出されてしまったわけなんですが、その時にちらりと現れたのがリーマンでした。
全く予期していなかった登場なので、シアの溺れる原因となったのと同じく、吹いた人は多かったのではと思いますw(筆者も「は?」という感じで笑った)
まさかの再会
「俺はハジメだ。リーマンってのは一体何なんだ?」
「オメェさ、”人間ってのは何なんだ?”と聞かれてどう答える? ま、あえて言うなら俺は俺だ。それ以上でもそれ以下でもねぇ」
▲ いちいち含蓄のあるセリフ回し。ハジメは最初の内はイラっとさせられたが、次第にかっこいいと思うように。やがて、ハー坊、リーさんと呼び合うように。
で、11話になって、フューレンの水族館巡りでまさかの再会を果たしてしまう、ハジメたちとリーマン。(ありふれ初見勢も、結構な人がまさかの再会だと思ったんでしょうね(笑)。)
再会の際は、唯一リーマンのことを知っているシアもいて、アニメではあまり言及されてませんが、webの原作の方ではシアからかなり驚かれています。
そこにいたのは……シーマ○だった。ハジメが、知っている某ゲームの人面魚そっくりだった。
「……な、なぜ彼がここに……」
戦慄の表情でシアが一歩後退りする。○ーマンは、シアに気がついたのか水槽の中から同じように、彼女を気だるそうな表情で見つめ返した。(第三章「ハジメ、〇〇になる 全編」より)
ちなみにありふれの世界では、一般に確認されている中では唯一意思疎通(念話)のできる魔物として有名なのだとか。
放流の仕方が違う
「いやー自由気ままな旅をしていたんだが、少し前に地下水脈を泳いでいたら地上に吹き飛ばされてな」
「あっ」
▲ ちょっとだけ、かつてのハジメの純粋な高校生な表情が見れる。ちなみにリーマンは放出された際に泉の傍の草むらに打ちあげられて、念話で助けを呼んだ後に水族館で見世物になった。陸では、死にはしないが動けなかったとのこと。
そうして、話をするうちにリーマンが水族館で見世物になっている理由が、自分たちの放流が原因であることが分かります。
「ありがとよ ハー坊」
「き、気にするなリーさん」
「あはっ、あはっ、あははは…」
ハジメは親しくなったこともあり、シーマン、じゃなかった、リーマンを放流してあげます。特に描写はないのですが、放流の際の穏便そうな彼らを見る辺り、「S級ランクであることやバックにギルドがいる辺りをちらつかせて水族館から買い取った」とか辺りを想像することができます。
ですが、実際のところはありふれらしいといえばらしいと言える、
下部にカゴをつけた空飛ぶ十字架が水族館内を爆走し、リーマンの水槽を粉砕、流れ出てきたリーマンを見事カゴにキャッチすると追いかける職員達を蹴散らし(怪我はさせていない)、更に壁を破壊して外に出ると遥か上空へと消えていくという珍事が発生した。
といった全く穏やかでない感じでリーマンは解放されました。まぁ……これは、アニメの方がいいかもしれませんね。(笑)お話もできましたしね。
最終的に、ただの面白要素にも思えるリーマンとのサブイベントでしたが、大迷宮の一つであるメルジーネ海底遺跡から脱出した直後、悪食の魔物から襲われていたハジメたちの前に現れ、海の生物を操る能力で彼等に助力することになります。
リーマンのモチーフ
余談ですが、原作でも「某ゲーム」とか「シー〇ン」とか「〇ーマン」とか語られているように、このリーマンのモチーフになっているのは、ドリームキャストで1999年に発売された「シーマン ~禁断のペット~」というゲームです。(20年前のソフトなので、モチーフというには既に風化しつつあるけれども)
筆者は有名な人面魚として存在こそ知ってはいたものの、ゲームの方はさほど知らなかったので改めて軽く調べてみたんですが、シーマンって実はすごく売れたゲームだったんですね。
ドリームキャストでは39万本を売り上げ、3本指に入るほど売れたのだそうです。あの顔で? と思うかもしれませんね。筆者も思いました。少し。(笑)
で、売り上げの実情を調べてみたわけですが、要するに、「音声認識でゲーム(シーマン)とリンクできる(会話できる)」という内容がセンセーショナルかつ高性能だとして評判だったようです。当時はSiriやAlexaな今ほど技術が発展していませんでしたからね。
もちろん類まれな珍妙さも売り上げに繋がったようで、後には奇妙なゲームランキングでもランク入りしたり、第3回文化庁メディア芸術祭デジタルアートインタラクティブ部門優秀賞、日本ゲーム大賞ニューウェーブ賞などなど、国内外を問わず高い評価を得られているようです。
ちなみに、音声認識技術が高性能になっていくとともに続編やリメイク作もいくつか出されたのですが、「ピカチュウげんきでちゅう」が出た後には、ピカチュウと呼びかけると怒るなんていうお遊びが出来たようです。(笑)
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