これまでリムルたちが戦ってきたのは基本的に「人型の魔物」でした。
それは転スラの世界で最強筆頭格のミリムにしても同じことが言えて、言葉を話し、人語を解し、また姿も人に近いのでどこかしらの魔物的な(?)現実感がありました。(同じくらいの背丈、同じくらいの知性、ないし“同じ作画技術”なら、どれだけどんぱちやってもリアルな整合性がファンタジーアニメらしく取れるっていうそんな説得力)
でも今回は、これまでの敵と一線を画する、まるで空に浮かぶ要塞艦かなにかのようなカリュブディスが相手でした。迫力やばいw
▲ まるでレイドボス(他のプレイヤーと協力して倒すバカみたいなHPを持った敵のこと)のような総力戦の構図
大賢者のチームと一緒?
▲ カップラーメンか!と視聴者から総ツッコミを受けていたウロコの超速再生に関する説明
かねてから大賢者のシーンはCGをバンバン駆使していて、素晴らしい出来になっていました。人気アニメには、なにかしらアニメーションの技術的に優れた部分があったりするものですけど、転スラではこれがその一つで。
今こうしてCGと従来のアニメーションで比較されてみて思えば、カリュブディスやメガロドンたちに関してはおそらく大賢者のCGチームが担当しているんだろうなと思います。
▲ ここは違うかもしれない
圧倒的なスケール > リムルのチート力
リアリティのある圧倒的な力って、現実で言えば、本来筋肉量や巨体具合(体重の差)から導き出されるもの。または拳銃や刀などの武器や各々道具の扱い方。アニメ的には、ここには魔法も加わります。
だからこそ筋肉もなければ巨体でもない、武器の類も使わず、さらにはこれといった魔法も使わず、捕食して戦闘を強制的に完結させるリムルはヴェルドラの力も含めてチート呼ばわりがされ、面白い異端な存在でもあったわけですけど、
そんなリムルでも浮沈艦クラスのカリュブディスには致命傷が一向に与えられそうにありません。
「3分でまたさっきのあれが放たれるようになると」
原作でもそこの辺りはおおよそ変わらないんですけど、捕食できないほどスケールのでかい相手にはリムルといえども苦労を強いられるっていうのが、奇しくも作画的によく伝わる内容になっていました。
「はぁ……」
▲ ため息をつきたくなるのもわかる。(笑)
攻撃手段が「体当たり」と「ウロコ飛ばし」っていうのがまた、前述した「リアルな圧倒的な力」に拍車がかかっています。
「ドラゴンバスター!!」
まぁ……ミリムにとっては手加減しても終わってしまうレベルだったわけなんですけどね。(笑)リムルでも厳しかった超級CG力にミリムは手加減でワンパン(;・∀・)うへぁwあとハクロウでもワンチャンいけるんじゃないかな、とか。
▲ ここは笑うからやめて…ww
暴食者(グラトニー)と「手術」について
ちなみに『暴食者(グラトニー)』は、リムルの持つ『捕食者』が、オークロードの持っていた『飢餓者』を獲得したことに伴い、変質したスキルです。
捕食して分析・スキル獲得っていう部分はそのままに、対象を腐食させたり、名付けなどで繋がりのある魔物に対して能力の一部を授与できるようになっています。
今回の19話で使われたのは、捕食具合がレベルアップしたという意味合いで使われていますね。原作では、逆にカリュブディスに魔素を放出して、腐食させてダメージを与えるっていう攻撃スキルとしても使われていました。
フォビオでの手術は、イフリートの持っていた対象を一つのモノへと変質ないし分離させるスキル『変質者』と『暴食者』との合わせ技により、実行していました。
《告。個体名フォビオから個体名カリュブディスの魔核を分離、捕食しました。隔離して解析鑑定を行います》