転スラの世界には、ふつうのアニメなら取り上げられないようなゴブリンやリザードマンなど、さまざまな魔物が目いっぱい活躍していて、僕らを楽しませてくれているわけですが、
やはりヒロインと思しき魔物もしっかりいて、とくに僕ら男性陣の心を癒してくれています。うむ。
その筆頭がシオンとシュナの二人。いわゆるオーガで、リアル魔物だと結構むさくるしい感じの魔物なんですが、転スラでは珍しいことにかなりかわいい系魔物になっていますね。(「角がある」という部分に焦点を当てたら、うる星やつらのラムとか、ヒロイン系魔物は割といるのだけれども)
出番の差が結構ある二人
「あなたは見どころがあります!」
そんな人気票でも上位に食い込む二人なんですけど、作品中で出番が多いのは護衛であり、戦闘の要でもあるシオンの方です。
名づけをした頃はそうでもなかったんですけど、ジュラの森が戦いに巻き込まれ、リムルの周りで戦いが増えていくと、ダイナミックな動きとリムルを気遣う甲斐甲斐しさで魅せてくれるシオンの活躍が増える一方で、非戦闘要員であるシュナの出番はだいぶ減ってしまいます。
シュナもホブゴブリンやテンペストウルフたちを眠らせていたように、魔法はそれなりに使えるんですけどね。
「どんな具合だ?」
「はい。カイジン様が作ってくださった織機はとても使いやすいです」
「そうか よかったー!みんなの衣類の製作頼んだぞ!」
里にいた頃から「織姫」と呼ばれていたほど織物が得意ということもあり、武器を生産してリムルたちを支えるクロベエと同じように、織物を織ったり、他の魔物に織物の技術などを教え広めることでリムルたちを支える方にまわります。(のちのち、この織物はテンペスト国の特産物に)
▲ 有事の際もお留守番。お姫様らしいといえばらしいポジション
それはリムルが頼んだこともあって、シュナが戦闘に参加することはほとんどありません。
▲ とはいっても、リムルを守るという点ではシオンをはじめ、他のオーガや魔物たちと同じくらいの意思を持ってる
アニメは当たり前だけどヒロインだけじゃない
「(何この自信!?やだイケメン!)」
とはいっても、ヒロイン対決から少し離れてみてみると、リグルドのマッスルポーズがあり、ソウエイの有言実行なクールすぎる活躍があり、ランガの愛らしいしっぽ振り振りがあり、ゴブタの可哀想な役割がありと、
魔物それぞれに魅力的な場面がたくさんあるのが転スラという作品。
テンペスト国を栄えさせていくほのぼのパートも結構あるし、アニメでも転スラのそうした他キャラの活躍や、アプリゲームの副題にもなっている「魔国連邦創世記」な部分を思いっきり生かそうとしているのは、技術途上の建設風景をしっかり描いたり、13話でのガビルの主人公な活躍などでもよく感じ取れるところ。
転スラは改めて大家族、ないし大所帯アニメだよなぁって思いますし、アニメはかわいいヒロインだけじゃないよねって思ったりもするところです。(笑)
▲ でもやっぱりこの笑顔は尊い