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観光色の強いXYはがくしゅうそうちや努力値の手軽な獲得、ゴールドスプレーの継続利用など便利機能の先駆け的存在

ポケモンソード&シールドが発売決定しましたね!

2016年のサンムーンから、マイナーチェンジのUSUM、ピカブイと毎年立て続けにポケモンを出しているので、凄まじい勢いです。3年連続でシリーズを出すのはこれまでにありましたが、4年連続になるのは何気に今回が初ですね。



近頃スイッチを買ってしまったので、ソードシールドはプレイしようと目論んでいるとりもげです。

予約人気としてはソードに軍配が上がっているようです。剣と盾ならそりゃあ剣が人気になるよねと思いつつ、例によって違いは、出現するポケモンくらいのものであるはずなので、どちらを選んでもいいかと思います。友達と同時にプレイを始めるなら、別バージョン同士で揃えたいところです。

▲ 新ポケのカモネギの進化系ネギガナイト。ちょっと笑ってしまった。でも、結構見た目好き。というか何気にソードシールドのタイトルを象徴する姿。(まさかの格闘タイプ)ともかく念願の進化だよ、やったね!! ちなみにネギが枯れるとき戦場を去るそうです。(?)

その前にサンムーンをプレイしたいとも考えているのですが、ひとまず前作であるxyを最近クリアしました。

名作だったBW・BW2と比べて「これまたがらりと路線変えてきたな……」という印象が強かった本作のとりもげのレビュー兼軽いまとめです。

3DS初ポケモン

2013年に発売されたXYは、ニンテンドー3DS用ゲーム。ポケモンとしては初の3DSソフトないしナンバリングタイトルでした。

とりもげは3DSを持っておらず、ろくに触ったこともなかったので本作は結構3DS本体に対する感動も強かったのですが、序盤は「まんま据え置きゲームだな……!」と感動しっぱなしでした!(据え置きゲーム機はPS2止まり。一時期美大生の知り合いと懇意になっていた時、wii本体ごと借りてスマブラXをプレイしてた)

今作ではドット絵でなくなり、グラフィック性能が大幅に上昇しています。それはもちろんDSソフトであった前作BW・BW2の比ではなく、画の綺麗さとさらに深まった奥行きとともに、ポケモンの世界をよりリアルに実感できるようになりました。

ちなみにこのグラフィック性能は、wiiとほぼ同等、もしくは一部機能に関してはwii以上であるらしいです。

まるでヨーロッパ+ポケモン

ゲーム機本体に関してはさておき、プレイを始めてまもなく驚いたのが、舞台となっているカロス地方が割とまんまヨーロッパであったことです。

日本という国の街並みは、寺や瓦屋根の住居など、和の落ち着いた風情がある一方で、にょきにょきとビルが立ち並び、合間には電車が行き交っています。

和というものは日本にしかないので外国人からは珍しがられます。ですが実際の街の雰囲気は京都など一部の都市以外ではあまり統一感がなく、独自の感性である侘び”錆び”感はともかく美的感覚を刺激される要素は少ないのもまた特徴なんですが、

スズの塔のある金銀のエンジュシティ、温泉のあるフエンタウン(ルビサファ)、都会であるヤマブキシティ(初代)やコガネシティ(金銀)などこれまでのシリーズでそういった日本の無思想国家であるがための複合的な街並みの雰囲気を漂わせてくれているのが常でした。

ところが今作では、西洋建築の応酬も応酬。街並みも綺麗の一言です。ポケモンも一つのヨーロッパを参考にした「日本ファンタジー」の一作品であるとはいえ、カロス地方がフランスを参考にしたとあるように、だいぶ景観の美しさないしヨーロッパ的な街並みに重点を置かれています。

▲ 道路には〇〇通りなどの名前がつき、マップではオシャレな名前のホテルが各地にあることを教えてくれる。宿泊はしないゲームなのに!(笑)

もちろん西洋建築だけでなく、+αされた豪華な建築物も健在。ポケモンリーグなどは天井の高さが数十メートルあり、そのスケールの大きさに圧巻されるばかりでした。

カメラおじさんなる人が各所にいて、記念撮影ができるのもこの辺を意識された要素でもあって、観光系ポケモンとはXYのためにあるんじゃないかと思わされるほどです。

充実した育成環境

▲ 雨も反映される操作画面

そんな街から街へ歩いているだけでも堪能できるXYですが、各種UI(各操作における各操作のしやすさ)もかなりパワーアップしてます。

3DSになって描画技術が向上したため、UIがかなり見やすく操作性の高いものになっているのは頷けるのですが、特に個人的には、がくしゅうそうちの便利さと、努力値を得られるミニゲームがあることに目を見張りました。

がくしゅうそうちが著しく性能向上

がくしゅうそうちは持たせたポケモンにのみ戦闘に出さなくとも経験値が配分されるアイテム。ですが今作からは主人公が入手すれば効果が発揮され、「戦闘に出したか否かに関わらず、所持している最大6匹のポケモン全員に経験値が割り振られる」ように。

元々のがくしゅうそうちの効果が、がくしゅうそうちを持たせている分、つまり1匹にしか効果が及ばなかったのを考えると、凄まじいまでの性能向上です。

要は、主力ポケモン「だけ」をがんがん育てながら、他のポケモンも育てられるようになったわけですからね。この機能はオン・オフもできるので抜かりなしです。ちなみにそのせいか、トレーナーのレベルは高めです。(といっても難易度はそう高くない)

あと、ゴールドスプレーが切れた時に続けて使うかのはい・いいえが出るのが地味に感動しました。

努力値はミニゲームで稼げる

また、欲しい努力値が得られやすくなったのも朗報でした。

ポケモンの「裏の要素」とも言われている、普通に遊ぶには知らなくてもなんら問題のない努力値ですが、最終的には結構なステータスの差が生まれます。

(また捕まえればいいというのは別として)運が悪く、お気に入りのポケモンが攻撃や特攻、または素早さの下がる性格だった場合、ストーリーを進めていくうちに更に下げてしまうのはままあることですし、火力が低く、育成に向かないポケモンも多くいます。

こうした努力値にまつわる労苦がミニゲームをすることで簡単に防げるようになりました。

ミニゲームの方もそんなに難しいものではありません。とりもげもちょっとはまったりしましたが、簡単な的当てゲームのようなもの、さらにどこでもプレイできるときているので、かなり育成の場が整ったと感じました。

上品で通好みのBGMたち

XYはBGMもいいです。前作BWのBGMが、新規ポケモンで揃えてきたように、初代ないし初代BGMリスペクトした上で進化させたものだとするなら、XYはポケモン的BGMから脱却を試みてみたと言ってしまってもいいかもしれません。

聞いてみると分かるのですが、ヨーロッパ的な街の雰囲気に合わせてか、上品かつ洗練されたBGMが多いです。各ゲートで流れるBGM、カロス発電所、フウジョタウンなど、思わずキャラを放置させて聞き入ってしまうような種類の音楽で溢れています。

一方でよく人気になる戦闘系のBGMは、かなり音ゲーちっくなもの(エレクトロニカとか、電子音楽系とか)になり、とりもげは好みなんですが、言ってしまえば玄人向けのBGMに。(悪の組織のBGMは相変わらずかっこいい)BWのゲーチス戦ほどのインパクトはありませんが、多くのポケモンファンや、そうでない人も驚かせたのは容易に窺えるところです。

フェアリーとメガシンカ

人によってはこれが一番注目していた要素でしょうか。新しいタイプ「フェアリー」と、進化のさらなる先、「メガシンカ」システムが導入されました。

フェアリータイプはストーリー上では触れられてはいませんが、フェアリータイプのポケモンは道中バンバン出てきて、ジムトレーナーの一人もフェアリータイプの使い手です。

妖精のタイプ名のままに、プリンやマリルや新ポケのフラベベ、ペロッパフなどの主に可愛らしいポケモンが該当し、格闘・ドラゴン・悪に対して効果抜群、ドラゴンが無効化、そして弱点はというと使用頻度の少ない毒と鋼という、かなり厄介タイプです。

▲ サーナイト(手前)、メガサーナイト(奥) ぽっちゃりになりました。

メガシンカも同様で、メガルカリオ、メガギャラドス、メガサーナイトなどがストーリー内でいち早く披露されていました。人気はかなり高いんですが、進化がなかったアブソルなんかは救済措置になったのでしょうね。

実は時間が足りなかった?

▲ フレア団のトップ、フラダリ。外部からも内部からもカロスを掌握しつつあった彼は「美しさ」にこだわった

色々と進化させているXYですが、残念ながらストーリーは薄味に思えました。UIやシステム面はかなり充実させてきたので手抜きではなかったと思いますが、「開発時間が取れなかったのでは」とは初見のとりもげの感想です。

当時の声を見ていると、実際そのように感じた人は多かったようです。

存在感の薄い伝説ポケモンたちとAZ

ポケモンのストーリーに対して薄味かどうかという議論はもはやあまり意味のないものだと思いますが、それでも伝説ポケモン関連とAZの辺りは薄かったと言わざるを得ません。

元々伝説ポケモン関連のイベントは、基本的にそんなに濃いものではありません。悪の組織がその超絶パワーを利用しようと画策する、そういった被害者の立ち位置です。

で、主人公が助けに入る……というのが通例ですが、今作ではストーリーにおいて伝説ポケモン関連の事前情報がまるでありませんでした。(確か)

前作のBWではNが類を見ないほど伝説ポケモンと親しかった影響もあるかもしれませんが……登場がかなり突飛だったんですよね。バトルが終わると、「サナは仲良くなってすごい!」といいますが、「え? ああ、仲良くなったんだこれ……」と思ったのはここだけの話。

AZ(エーゼット)も同じです。

AZの方はというと、ちょくちょく顔見せはしていたんですが、明らかに言葉足らずで、3000年前から生きているという情報を信じるための、AZを知るため、人物像を浮き彫りにするためのテキストが明らかに不足していました。

殿堂入り後に彼は最愛のポケモンと再会することができますが、これもまた感動的な場面にこれでもかというくらい仕上げてきたために、AZが掘り下げ不足なキャラだったことがさらに印象付けられます。一応、本人による詩めいた散文と専用の挿絵で説明されてはいるので、誰だっけ? とまではいきませんが……。

▲ ジェネレーションの方では、AZの3000年前の話が現代では絵本になっていること(散文は絵本の文章だったことになる)など、AZのストーリーをもう少し丁寧な描写で見ることができる。(⇒ジェネレーション18話「贖罪」

メガシンカシステムの方は、しっかりストーリーに絡められていたので、もう少し踏み込むことができたのではと思ってしまいます。

開発時間がなかったと思わされた理由

上記で触れた、とりもげが開発時間がなかったと考えた大きな理由は、ジガルデやミュウツーのいる場所や雰囲気です。

ジガルデのいる場所では、ぴちょんぴちょんと雫がしたたり落ちるだけで、BGMはなし。ジガルデのいる「終の洞窟」はストーリー上で訪れているので、ジガルデだけのシンプルな演出かと思いきや、殿堂入り後のミュウツーのいる「ななしの洞窟」でも同じでした。

ミュウツーとくればハナダの洞窟が思い浮かびますし、ハナダの洞窟といえば、ポケモンにおける高難易度ダンジョンの代名詞。それがないのは、なかなか驚きつつ拍子抜けしました。楽と言えば楽なんですけどね。シロガネ山、ハードマウンテン、やぶれたせかいとか懐かしいです。

そんなジガルデの英名はZygarde。XYとくれば、次はZ。ということで、ジガルデを引っ提げてのマイナーチェンジ版が期待もされていただけに、音沙汰なくサンムーンの発売が発表されたときには、随分驚かれたようです。

開発時間が短かった理由の軽い考察

軽く調べてみたところ、それっぽい理由が一つ見つかりました。

2012年ごろから、3DSソフトならびに任天堂のゲームソフトが売り上げが急激に伸び始め、翌年の2013年になると上位のほとんどを3DSソフトが独占しています。

この縮図は2014年、2015年と続き、スマブラ、モンハン、妖怪ウォッチという人気タイトルの地位も確立。スマホゲームの到来でゲーム会社が次々と雲行きを怪しくさせる中、3DSという“モンスターハード”を通じて任天堂というブランドは依然として爆発的な人気と利益を挙げ、ゲーム会社として揺るぎない地位を得ました。(特に海外ファンの受け入れられ具合・認知具合が半端ない。日本のゲームと言えば任天堂というくらい)

XYが出たのが2013年の10月12日。サンムーンが出たのは2016年11月18日です。間の2014年11月21日にはオメガルビー・アルファサファイアも出しています。この辺りの多忙さが、幻のZとなってしまったことに影響したのかもしれません。

「駆け足でソフト(XY)を出したはいいものの、売り上げはともかく、この内容からファンを満足させる次作を作るには色々と厳しくなってしまった。出すとしたらほとんど新作の内容になりそうだ。なら、いっそのこと舞台を一新して新しいものを作ろう。もちろんその分他の人気タイトルで新しい基盤を固めつつ」

というのは完全なとりもげの予測に過ぎませんが、やるべきところ(上記で書いた、ファンが欲しいと思っていたUIや新システムなどの要素や新しいポケモンなど)はしっかり作り込まれているし、ヨーロッパ的舞台だったり、BGMのイメチェンだったり、挑戦も随所で見られているので、ある意味では完成された一作とも言えそうです。

▲ 地味に言語を選べるようになったのもXYから

まとめ

▲ XYの御三家。マフォクシーが見た目も、杖を振るって火を出すという魔法使いのコンセプトも好き

XYは、ファンに言わせれば、ポケモンの中でも地味な部類に相当しているそうです。まぁ、マイナーチェンジ版も出ていませんしね。クリア後のサブイベントもハンサムイベントしか目立ったものはありませんし、ヨーロッパ的なセンスの諸々は日本人にはちょくちょく“キザっぽい印象”を与えがち。対人や育成要素は充実しているようなんですけどね。

とりもげはなんだかんだ、初代の赤から、青、黄、金、サファイア、リーフグリーン、プラチナ、BW、BW2、そしてXYまでの計10作プレイすることになりました。

サンムーン、11月に発売されるソードシールドもプレイする予定なので、お付き合い長いですねw金では図鑑を完成させて、以降は触る機会はないかな~と思ってたんですが、リーフグリーンまでは周りの誰かしらがポケモンを持っていて触ることになりました。プラチナを触った経緯は記事を参照してください。(⇒「シロナに会うためにポケモンプラチナを始めたらDSLiteの軽さに感動して別のBGMにも感動した話」

世間的な評価はともかく、XYもまたかなり楽しめました。ゆったりと景色を楽しみつつポケモンができるというコンセプト(かどうかは分かりませんが)はXYだけなのではないかとそう思ったりもします。育成も楽ですしね。好きなポケモンをのびのびと育てられます。こうしてみると、ポケモンにおける、色んな便利機能の先駆け的存在と言えそうです。

初代からXYまで、数えて実に17年の月日が流れています。小学生、中学生の頃にプレイして、年を取っていれば30歳前後です。そんな人たち向けのポケモンだったとは少し言い過ぎかもしれませんが、かつてポケモンを楽しんでいた大人が、忙しい時間の合間を縫ってしっとりと楽しむためのポケモンだと考えてみると、色々と感無量な印象をXYに持たせてくれます。